蒸し平

★★★★ ホテル・宿
サウナの全く新しい価値観に気付かせてくれた施設。それほど広くないサ室にしては明らかにオーバースペックな薪ストーブ。しかし、体感は80℃弱。ロウリュすると熱い蒸気が下りてくるが、それも束の間。熱さは至ってマイルド。水風呂も15℃との説明だったが、山腹の伏流水を使用しているからか、肌触りは優しく、体感17℃。「あちちー」とか「冷てー」という刺激が一切ない。サウナは20分は入っていられそう。
このサウナは、爽快感やととのいを指向していない。ゆったりとした環境で、サウナで瞑想したり、水風呂で休息したり。圧倒的な大自然の中で、そこにいる自分を認識する。自然と一体化する。フィンランドサウナ、ネイチャーサウナの本質を垣間見た気がする。今までのサウナとは、明らかに立ち位置が違う。
ハンモックに横たわり、わずかに揺られながら森の木々を見ていると、まるで自分がハラハラと落ちて行く落ち葉になったよう。山添の自然の中にお邪魔させてもらった感謝の念を感じながら、嬉しくてついフフッと笑ってしまう。
しっかりとしたコンセプトを持ったサウナ施設。今後もこのセッティングを続けていってほしい。最後に、スタッフさんのホスピタリティーも最高。色んな会話を通して、スタッフさんの施設への愛情、熱量を感じることができた。

サウナ中のBBQ

伊賀牛を中心に、豚、鶏、山添野菜。古代米のご飯と一緒に。