大丈夫

まず、個人的にはサウナと水風呂の質だけでなく、値段やアメニティといった非本質的とされがちな要素も精神的なリラックスには必要と考えていて、湯らっくすはその点でも凄いということを最初に書いておきたい。リラックスルームの柔らかな照明、清潔感のある絨毯、ほぼほぼカプセルなドミトリー、美味しい水で提供される食事、そして宿泊しても3000円行かないという破格のプライス。どれをとっても頭が下がる。これだけでも衝撃。
高温サウナとメディテーションサウナの甲乙付けがたい存在感は秀逸。ストーブとストーンの2枚使いで炊き上げる高温サウナのアウフグースの凶暴なアツさ（残念ながらかの高名なジワン氏には時間的に当たれず……）に衝撃を受け、メディテーションサウナの静かで深遠な世界観に感銘を受ける。そして熊本の地下水は柔らかい。個人的な2大フェイバリット・サウナのスパ・アルプス（富山）及びサウナしきじ（静岡）に並ぶ水の良さにガッツポーズ。そして草加健康センター（埼玉）を彷彿とさせる外気スペースでドバっとととのう。この明確に外と内が区分されているわけではなくシームレスな空間設計、素晴らしい。塩サウナや泥パックの存在もバラエティ豊かな感触を与えてくれる。
大好きなサウナ施設がまた一つ増えました。あの将軍じゃないけど、I Shall Returnって感じです。最高。

ウェルビー福岡最大の特徴はやはり2種類の水風呂だろう。水温10度台後半の弱水風呂だけでも個人的にはマイルドにととのうにはちょうどいいのだが、水温（恐らく）一桁台の強水風呂の使い方をやって試すのが楽しい。弱→強か強→弱でととのい方が変わってくるが、そこは自己との対話をしながら調整していく。個人的には前者のストロングな後味が◎
文句なしなケロサウナ、地味に楽しい陶器風呂など水風呂以外もさすがの充実。からふろが入ったときは朝夕共に清掃中だったのが唯一の心残り。

昼頃チェックインして朝チェックアウトの1泊で11セットは個人的な最高記録。別にせっかくだから沢山入ろうとか意識していたわけでなく、素晴らしきサウナたちに誘われてそうなっただけである。
湿度・温度共にバッチリかつ広いサウナ（十分な換気から始まるロウリュも素晴らしい）とキンッキンに冷えた水風呂、このどちらか一方だけでエース級のととのいが期待されるのだがそれに加えて森のサウナとアイスサウナという飛び道具しかしある意味元ネタからするとまったく自然なサウナ水風呂まであるのだからたまらない。
全体のホスピタリティにも志の高さを感じた、とにかく一度は行くべき。

清潔な内装（スタッフさんがよく巡回されている）と必要十分なアメニティ（フェイスソープがうれしい）があれば割と機嫌が良くなるのだが、それにスタンダードなサウナ2種と水道水かけ流しの適温水風呂なのだからたまらない。無料で会員になれば880円（税込）で90分をザックリと楽しめる。

特筆すべきところはないかもしれない（いや、3時間800円というのは凄い）が、サウナと水風呂はもちろんのこと、設備の清潔さやアメニティなどの充実度で総合的に申し分ない施設。北欧が半ば観光地化してしまった今、自分のサウナ欲を満たす筆頭候補はこことなっている。

乾いたサウナに響くテレビは自己との対話などという地平にはなく、ただただ日常の延長線上としてのサウナのあるべき形を提示してくれてるように思える。今日も中にいるおじさんと低俗なバラエティを見てバカ笑いしながら整った。

全体的な清潔感と広めの露天、黒湯の水風呂が最高に良い。投げやりだがブルータルなロウリュも◎