ヒャダ

2025.12.03

29回目の訪問

気温がぐっと下がった水曜日。
朝から強風が吹き荒れ、街の木々がざわざわと冬の訪れを告げていた。そんな寒さの中、私は迷うことなく和合の湯へ向かっていた。
これで3日連続の訪問。12月に入って、今のところ皆勤賞である。惹きつけられるというより、もはや引力。和合の湯には地球と同等の重力が働いている気がする。

館内に入ると、まず向かったのは食堂。
今日は早めの晩ごはんにしようと決めていた。注文したのは特製つけ麺。運ばれてきた瞬間、食欲を刺激する香りがふわりと立ち上った。魚粉たっぷりの濃厚なつけだれに麺を潜らせると、しっかり絡んで離れない。その一本一本に旨味がまとわりつく感じがたまらない。和合の湯に来てまで麺に感動するとは思わなかったが、美味しい食事もまた魅力のひとつだ。

腹ごしらえを終え、いざ浴室へ。
身を清め、まずは炭酸泉へゆっくりと身を沈める。気温が下がった日ほど、炭酸泉の柔らかな温かさが体に沁みる。外の強風とは裏腹に、浴室の湯気は静かに漂っていて、張り詰めた心が少しずつゆるんでいくのが分かる。

そしていよいよサウナ室へ。
扉を開けた瞬間に押し寄せる、あの昭和ストロングな熱。
遠赤ストーブの力強い熱は今日も健在だ。派手な演出やイベントはないのに、なぜこれほど満足度が高いのだろう。
最近は“一周回って何も足さないサウナの良さ”に気づき始めた。熱に集中できるのが、和合の湯の魅力なのだ。

しっかり蒸されてから水風呂へ。
シャキッと冷たい水が一気に全身を包み込み、思わず息が漏れるほどの爽快感。気温が下がったせいか、いつもより一段とキレがある。冷たいのに気持ちいいという矛盾が、水風呂の魔性である。

そのまま露天へ向かう。
中庭のような造りの露天スペースに出ると、強風がほんの少し残り香のように吹き抜けていった。寒さと湯気が混ざり合い、季節の境界線に立っているような不思議な感覚になる。
椅子に腰掛け、静かな外気を吸い込む。ととのう、という言葉がこんなに自然に胸に落ちる瞬間はそう多くない。

こうしてまた、今日も満足してしまった。
3日連続の訪問。でも不思議と飽きる気配はない。むしろ、行くたびに魅力が増していく。これが和合の湯の魔力なのだろう。

12月、きっとまだまだ通う予感がしている。

以上

ヒャダさんの和合の湯のサ活写真
ヒャダさんの和合の湯のサ活写真

特製つけ麺

どろっと濃いめな魚粉たっぷりのつけ汁とワシワシ太麺がよく合う。

サウナ飯 supported by のんあるサ飯

  • サウナ温度 92℃
  • 水風呂温度 15℃
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