GREENITY IWATA
ホテル・旅館 - 静岡県 磐田市
ホテル・旅館 - 静岡県 磐田市
3連休の最終日。
10月半ばだというのに、最高気温はまさかの30℃。
秋の装いで出かけようと思っていたのに、玄関を出た瞬間、空気のぬるさに思わず苦笑いした。暑い。どう考えても暑い。こんな日に何をするか、そうだ、結局いつものグリニティイワタだ。もはや「どこに行こうか悩む」という工程すら、季節の儀式みたいになっている。
車を走らせる道すがら、遠くの山がかすんで見える。国道を抜け、いつもの看板が見えた瞬間、体が勝手にリラックスモードに切り替わる。
エントランスに入れば、ふわっと香るアロマとハロウィンの設え。顔馴染みのスタッフさんが「こんにちは」と声をかけてくれる。こちらも思わず笑顔になる。すっかり“いつもの場所”だ。
本日の男湯はDaichi。黒を基調にした直線的なデザインの浴室。光と影のコントラストが美しい。香りと泡立ちの良いアメニティで身を清め、モール泉の黒湯に身を沈めると、まるで秋の夜に包まれているような安心感がある。湯面に浮かぶ泡が、天井の照明を映して揺れている。その静かな揺らめきを眺めていると、なんだか時間の流れまで緩やかになる気がする。
サウナ室の扉を開けると、無音。テレビもBGMもない。
この静けさがいい。湿度は程よく、体の芯からじんわり温まる。壁の木の香りがほのかに漂い、呼吸をするたびに落ち着いていく。目を閉じると、心拍とストーブの音だけが響いている。しばらくして、額から一筋の汗が落ちたとき、ようやく「今日もここに帰ってきた」と実感する。
水風呂に入ると、一瞬で現実に戻る。冷たい。けれど、刺すような冷たさではなく、角の取れた優しい冷たさだ。水の中で手を動かすと、ゆらりと波紋が広がる。その音が静かな浴室に小さく響く。サウナと水風呂の往復を繰り返すうちに、頭の中のざわめきが少しずつ消えていく。
外に出ると、真夏のような陽射し。
外気浴のベンチに腰を下ろすと、もわっとした熱と風が入り混じる独特の感覚。木々の葉がわずかに揺れ、秋なのか夏なのか分からない季節の狭間にいるようだ。心の中で「まあ、これも悪くない」とつぶやく。結局、どんな季節でもここは心地よい。
そして今日の締めくくりは、久しぶりの二郎系ラーメン。
山のように盛られた野菜を見て、思わず笑ってしまう。サウナで汗を流して、また熱いスープで汗をかく。何をしているんだろうと思いつつ、箸は止まらない。にんにくの香りと背脂のコク、そして極太麺の歯ごたえ。これもまた一つの“ととのい”だ。
3連休の最終日。
人それぞれの締めくくりがあるけれど、私にとってのそれは、やっぱりグリニティイワタ。
季節外れの暑さも、ラーメンの湯気も、すべてが妙に愛おしく感じられた一日だった。
以上
男
こちらこそ、先日はありがとうございました! やっぱりDaichiの魅力も気になりますよね。黒と直線の世界、静けさの中にじわっと来るあの熱…。 そしてまさかのラーメン山!サウナ後の背脂と野菜の山は、もはや“第2のととのい”でした!
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