地図からサウナが探せる！

森のかおり

銭湯 - 青森県八戸市

当然さん

2022.10.23

1回目の訪問

七時雨山荘にさよならして帰路に着く。八戸経由、たぶん人生初八戸。って、一戸や二戸は岩手県なの？！心ざわつく展開。エイト・ヘブンズ・ドアァーァァッ！

ちょうど中間地点くらい、森のかおりに誘われてこちらにおじゃま。外観などは見た目、多少年季入った普通の温浴施設そのもの、受付のおかあさんも暖かなおもてなし。貴重品もやさしくトレイ越しに預かってくれる。脱衣所で服を脱ぐまでは見た目のままの施設。かのように思えた。

浴室へのヘブンズドアを開くとどこからどう見てもご立派な木の浴室。浴槽も洗い場も壁も。シャワーが洗い場の木壁に半分埋め込まれていて、シャワーレバー用のくぼみが一つ一つあしらわれているあたり、徹底ぶりを感じる。これが森のかおりか。あ、畳ゾーンがあった。

今回の旅では、北海道ではちょっとお目にかかれないようなご立派な総木の浴室にたくさん出会えたけど、施設外観とこれほどのギャップを感じるところはなかったよな、と思う。まちにたたずむ素敵なお風呂。

サウナは横に長い1列2段、中央のテレビを見ながらじっくり汗を出す。心地よい気持ちいい。出てすぐの水風呂、心地よい冷え具合。休憩は畳ゾーンとかそのへんで適当に。浴室空間を楽しみながら過ごす。
目で楽しみ、鼻で楽しみ、肌で楽しむ。すごくよいです。

浴後、レジ横で気になっていたとり飯をお買い上げ。お昼ごはんに。シンプルな味付けながら、素材の良さを全面に押し出した間違いないやつ。ごちそうさまでした。

お風呂の旅は、こんなふうに、そのまちの人たちの日常のお風呂やごはんをちょっとだけご相伴させていただいて、それとないふれあいとともに、日常の景色をちょっとだけ切り取ってシェアしていただくようなところが趣深いと思っている。リスペクトとお邪魔させていただく感謝を忘れずに、ちょっとだけ背筋伸ばして。

もうちょっとだけ旅はつづく。

八戸を出て、奥入瀬経由で青森空港まで。途中、七時雨山荘のたちばなさんに相談しておすすめいただいた、蔦温泉にお立ち寄り。サウナないけど、歴史も風情もある温泉旅館で日帰り入浴もやってた。こちらも立派な風情溢れる浴室と、浴槽直下から源泉を引く鮮度抜群の天然温泉がぷく、ぷく、と断続的に身体を撫でる。官能的。びっくりしたのが水風呂。10度台ちょいシングル手前ながら、水が生きている。つかると水の顔が見えた。森の息吹そのもの。あまい。神の水風呂。震えた。調べると、女湯には水風呂ないけど、3つ目の浴室が時間制で男女入れ替えみたいだからギリセーフか？水風呂好きな人は行った方がいいと思う。最高の温浴が約束されてる。