多摩境天然温泉 森乃彩
温浴施設 - 東京都 町田市
温浴施設 - 東京都 町田市
生まれも育ちも東京だと、緑溢れる田舎然とした田舎に焦がれる時がある。
山の日だからだろうか、遠くのサウナに行きたい。とはいえ明日は仕事なので、遠過ぎずかつ満足感のある距離がいい。
前日まで足立の大谷田温泉と迷っていたが、早起きして森乃彩に行くことにした。
"今日からお休み"という雰囲気を孕んだ新宿駅は、通勤時間のそことは違って見える。久しぶりの京王線に揺られ、南大沢の隣駅 多摩境までやってきた。馬鹿みたいに降り注ぐ日光を、買ったばかりの日傘で遮りつつ、歩くこと20分少し。
急いで(かつそれを感じ取られないよう)受付をして、浴場へ向かう。もう汗だくで仕方ない。浴室は広く、スーパー銭湯らしいお湯の豊富さ。そそくさと身体を洗い、サウナ室へ向かう。
扉を開けた途端、ここが尋常じゃない空間だと思い知らされる。何が起こっているか分からない。出撃した途端、加粒子砲を食らった初号機の気分だ。渦巻く熱気の中、ひとまず奥へ進む。スタジアムサウナが久しぶりで、誤って上から二段目に座ってしまった。とんでもなく熱い。そして終わらない。なんだこれ。5分も持たずサウナ室を後にした。
うち2分(体感1時間)は爆風が吹き荒れてた思うとよく我慢した方だ。動線が完璧な水風呂は、荒ぶるサウナと比べて、穏やかな温度。なんだこの最高の組み合わせ。依存させたいのか?
気が動転したまま露天エリアに行くと、そこにあるのは自然。ゴロゴロと裸体が転がる中、たまたま空いていた椅子に収まる。風に揺れる青楓を見上げながら、もう意識が飛びそうだった。
2セット目も、入るなり爆風が渦巻いていて「もぅ無理だよミサトさんっ」であったが、意を決して隣のスチームサウナへ飛び込み"仮想しきじ"を展開。都内でしきじを思い出せるなんて、こんなに幸せなことはない。
3セット目はおののいて爆風が止むのを待つ。いいか、坊主これが大人の入り方だ。イキって最上段に座ったら、これはこれでめちゃくちゃ熱い。もう何だこの最高のサウナ室は。。
露天エリアに花木があるのが、地味に好みだった。自然ってのは緑があればいいだけじゃないのさ。
3セットバキバキに仕上げて、生姜焼き定食を頂く。下手にソファとか漫画とかないから、長いしすぎないのもいい。
まだ燦々と日が差す13時過ぎ。日傘を手に家路についた。
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