寒の地獄旅館
ホテル・旅館 - 大分県 玖珠郡九重町
ホテル・旅館 - 大分県 玖珠郡九重町
ついにきた、究極の水風呂。
サウナーなら、ココの冷泉には誰しも憧れを持つだろう。
大分市内から高速を経て、峠道を走る。
車窓から向きこむ風によって、だんだんと気温が下がってゆくのを感じる。
自然の中を通り、到着した頃には何とも言えない厳かな心持ちになっていた。
ここは冷泉であり、霊泉である。
浴場にいくと、洗い場もなくただただ風呂があるだけ。
とても静か。
サッと服を脱ぎ、とりあえず入ってみる。
とても冷たい。たぶん10〜13度くらい。
冷たいが硫黄の匂いはプンプンとする。
1分過ぎた頃には冷たさに慣れたが、まずは挨拶がわり、2分で出る。
奥の暖房室でゆっくりとカラダを暖める。
2セット目、さてここからが本番。
3〜5分ぐらいで羽衣ができ、苦しさは全く感じなくなった。いつものサウナがそうであるように、冷泉でも時間と共に、悩みや考え事が頭の中からスーっと消える。
気づいたら15分が経っていた。
同じように暖房室でカラダを暖めていると、3分ぐらい経ってから急にカラダの冷たさを感じた。
暖めているのに、寒くなる。
不思議な感覚だった。
次はふるえが出るまで、入ってみようと決める。
さっきよりも羽衣ができるまで時間がかかる。
8分ぐらいでやっと冷たさを感じなくなる。
ひたすら静かで、水の流れる音と、ときおり底から小さな気泡が浮かんで少しだけ水面を揺らすだけ。
厳かな心持ちが、より高まる。
頭の中も空っぽになる。
25分ぐらいを過ぎたあたりから、ときおりカラダにふるえがくる。
これか。でもまだまだ。
30分を過ぎると、とてつもなくブルブルふるえだし、騒がしく波紋をつくった。
35分で出る。とたんにふるえはおさまった。
冷たさによるものか、温泉の成分によるものかは分からないが、カラダがピリピリと痛い。
暖房室でストーブにあたると、どうしょうもないぐらいにカラダがブルブルとふるえ出し、10分ぐらい経つまでおさまらなかった。
さらにもう1セットしたが12分経っても羽衣はできなかった。
最後に2分だけ入り、カラダを冷やしたままあがった。
別府市内に着くまで、車の冷房は一切不要だった。
う〜ん。なかなかできない体験。
ロケーションも相まって、終始神々しい感覚でいることができた。
次はいつ来れるだろうか。
楽しみに待とう。
水風呂:2分、15分、35分、12分、2分
暖房室:5分、10分、15分、10分
休憩:なし
合計:5セット
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