金栄湯
銭湯 - 北海道 旭川市
この銭湯の前を通って小学校に通っていた
小学校２年、３年の頃だ
昭和だ、昭和。
旭川は道都札幌とは違う
幼き僕が通ったこの道「１条通り」
駅からも程近い立地にも関わらず
令和の世に
いにしえの「ヤマト市場」
喫茶店の「有頂天」
醤油蔵の「キッコーニホン」など
あの頃の景色がまんま残っている
同じ景色のセル画の上で
ランドルセルの子どもは
風呂道具を抱えたオッサンに変わった
同じクラスの「しょうこちゃん」の家だった
呉服屋さんは無くなっていたたけれど
場所の持つ雰囲気は当時のままだ
ちなみに「しょうこちゃん」は初恋の人ダ〓?
通学路のこの道には映画館の看板が設置されていて
〇月〇日より上映！
「オーメン」「ロッキー」「ジョーズ」
なんていうのに混じって
成人映画のポスターも貼られていた
てくてくてく。。。（通学中）
「エクソシストだってよ！気持ちわりぃ！」
「タワーリングインフェルノのインフェルノってなに？」
てくてくてく。。。
「ぁ！えーっと。。ぽっ・・・」
こんな感じで通り過ぎるのだが
小学３年男子の体はちゃんと
成人映画のポスターに反応するんだ。本能だ
ただ、なぜ自分の体が「そうなる」のかは理解していないので
無邪気に「なんだろー！」って
違いの股間を指差すだけだ
そうして通っていた金栄湯前の道
今日は9時開店！と言う情報を得てやって来た
暖簾をくぐると「男」「女」の入口
「男」を開けると番台にお母さん
番台が脱衣所に向いている銭湯はもう少ない
冬の日曜日の朝10時
先客はロン毛&無精髭のオヤジが一人
「あぁ」でも俺のが歳上かもしれんなぁ
一緒に通っていた上林くんかもしれんなぁ
ブラックシリカの湯からロン毛の背中見つつそう思う
サウナはミストでまんま藤の湯（手稲）
つまり好きなヤツで
ロン毛とかち合わないように独りミストを楽しむ
タオルを回す、立ち上がって、ブンブン回す
休日の午前、余生となった時間を彩る地味楽しい時間
早めに上がって脱衣所でぼーっとする
勝手にノスタルジックな気分になる
番台のお母さんに話しかけようかな？と思って。。。やめといた。
醤油でも買って帰ろうか
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ザーサイも良いですよ。腹ふくれないし。
参観日に見たしょうこちゃんのお母さんもそれはそれは綺麗な人だったんですよ〜！小３にして昼メロドラマを妄想してましたね。うん。良い趣味だw
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