喜楽湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
年明けに喜楽湯に行く
脱衣場に8人も居て面食らう
客層もバラエティ豊か
白人男性、オシャレ系タトゥの若者2人組
よく見かけるおじさん以上じいさん未満の面々が
新年の喜楽湯を愉しんでいる
混んでいたので
空いているとこから攻める
まずはスチームからだ
深呼吸をして潤いを取り込む
喜楽湯、富士乃湯、藤の湯
スチーム銭湯は数多あるが、どこがイイ?
文の湯もご無沙汰だなぁ
身体が温まってくる
隣の水風呂は使用中
地下に降りてシャワーで水を浴びて
乾サウナに潜り込む
「わかります。。」
共感してますよ!という意を示すワードだ
タトゥの若者1人がもう1人に言っていた
サ活コメントに「わかります」と返してもらう事もある
距離感を縮める作用がある
テレビ横の上段に座る
スチーム→水シャワーの流れで余熱十分
すぐ汗が出始める
角度的にテレビが見難いので目を閉じて夢想だ
「わかります。。。」かぁ
二十代の頃
職場の宴会(泊り)があった
宴前の大浴場で先輩が
「はーーっ」と深いため息をつく
闇を感じる深いため息
世間知らずの若造の僕は
何も「わかっていない」くせに「わかりますよ」と声をかけた
「オマエ何がわかってるってんだよ!言ってみろよ!オイ!」
たちまち大噴火を招いてしまう
別の先輩に頭から水をぶっ掛けられた
これはキレられて当たり前だ
今なら「わかる」
目を開く 汗だく
水風呂で目を閉じる喜楽湯のコレはいつも「最高だ」
薄暗い空間で休憩しながら夢想は続く
そんな事もあり宴途中で帰る事になって
結果、夜の林をパン1でうろつく羽目になったことはこの前書いた
黒ジーンズをどうにか見つけた時
もう深夜2時をまわっていた
尻ポケットから財布を抜き取り
汚れたジーンズを再び林に投げ捨て車に乗る
夜のとばりの中で裸でハンドルを握る僕を認識する人は居ない
並走する車からの視線の方が危険なので
特にトラックなどとは並ばないよう細心の注意を払う
対向車対策としてカウンタック並みに背もたれを倒して運転だ
「ふふふふ」完璧だ!暗いうちに家に着けば無問題
当時暮らしていたアパートに着く
部屋は2階。階段を上がらなければならない
パンツ一枚であることを除けば、なんちゃない
大丈夫、闇が僕を隠してくれる
「トトトトト」階段を上がってドアの前に立った
「!」
ジーンズの前ポケットに入れている部屋の鍵を回収していない事にココで気付く
あまりの事に何も考えられない
山口百恵の昔の曲が頭の中で回っていただけで。
「絶体絶命」
ちょっと何言ってるのか、「わかりかねます」wwwwww
ああ、それ「わかります」 続きは書けないとか言っといてネタが無くて書いてしまう。小さい男やのーwww
ぎっちょさん!ヤッホー!です。あらすじです。パン1でドアの前に佇んで居る訳にもいかず大急ぎで定山渓迄戻った私は悪戦苦闘の末に鍵の回収に成功する。急ぎ札幌へと。。。137文字までだって😭
札幌へと向かう。徐々に明るくなって来ている着く頃にはすっかり明けているだろう。だが僕のアパートは路地裏にある。コンビニなども並びには無い。道を挟んで公園があるだけだ。日曜早朝、子供らが公園で遊ぶには早すぎる「よし!」勝ちだ!明るくても人が居ないのだから夜と同じ。一気に階段を
駆け昇って部屋に入った···ではないのですね?
お久! 駆け上がれば良いだけだ。よし!ジョイナーのイメージで行く 綿密なシミュレーションをしながらアパートを目指す 石山通り喜楽湯のあたりで信号に引っかかる 空はすっかり明けている 認めたくはないのだが
反対車線で信号待ちしている車の助手席の女性がコチラを見ている その目に徐々に笑いが降りてきているのも気のせいでは無かろう 彼女は運転席の彼氏の肩をバンバン叩き始めた まもなく彼女は僕を指差すだろう 信号が変わって本当に良かった
やはり明るくなるとカウンタック作戦も限界があるのだ まあ、下半身もパン1と言う点で僕は想像の上を行っているのだけれどね。ふっ 6時を少し回っていた あと数分でアパートに到着するだろう 長い長い夜だった
ここで一度整理しておこう 上半身はハダカである トランクスを一枚履いている トランクスから健康的な素足が伸びているよ 膝から下は泥だらけで、ホテルのスリッパを履いている 通報案件のハードルはクリアしているはずだ
思い出しながら今これを書いているが 現在なら、この一連の悲劇は発生しない 誰かに着替えを持ってきてくれ!電話でもLINEでもすれば良いだけだ 何時でも何処でも自由に連絡ができる手段を 個人が容易に持てる世界が来るなんて 当時の僕は知らない
「さてと」いよいよアパートに着いた 車から2階へ繋がる外階段までは10歩程の距離だ 小走りに近寄り階段を駆け上がって鍵を開ける 10秒有ればイケるのか? 周囲を見渡してみる 「うーん・・・」 そうか「朝の公園にはコレがあったか」
お年寄りがゲートボールに興じていた 「フッ」勝手に口から渇いた笑い声が漏れた 「是非に及ばず」 ゆっくりと歩いて外階段に向かった
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