鷹の湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
だいぶ前に解散しちゃったあのバンドの珠玉の1曲は
絶対プレイリストには入れない
ギターたくさん持ってるけど
とても良い音で高かったギブソンUSAじゃなく
友達が忘れて行ったボロギターばかり弾いている
好きなおかずは最後まで残す
「もったいなくて使わない症候群」ってヤツね
もったいないにもニ種類あって
持っているモノ(経験したモノ)に対してのもったいないって感情がひとつ
アタシの場合は望月湯がそれにあたります
雰囲気も佇まいも主浴槽の温度もサウナの湿度も
ネオ演歌のBGMも弱いバイブラの水風呂も
これからの時期脂がのってくる露天スペースも
座りにくい椅子も常連さんの優し気な眼差しも入居者募集の張り紙も
全てがサイコーだ
「あああぁ!」もったいなくて行けやしない
穴を掘って隠してしまいたい
イヌかいアタシゃ
もひとつは未経験のモノを「経験しちゃう」のがもったいないってやつ
「経験していない」ってのには
いつだって男子を妄想家にしてしまうんだ
「あつめ」「ぬるめ」。。。想像しただけで膨らんでしまうではないか
この前の金曜日あまりにも疲れていたので
お祓い代わりに未踏の地「鷹の湯」を解禁してしまった
もったいないけど背に腹は代えられなかった
基礎にレンガの赤茶色があって白色が壁一面を覆う
そういや昔の風呂屋って「品」があったやね「今いま、今、思い出したよ」
壁を真横に走る濃淡二色の「緑」が織りなすラインと
湯船の内側の「水色」が醸し出す清涼感がタマランチ会長
時間帯が良かったのか完全貸し切りだ
シャワーの勢いの弱さに
「同志がここに」と落涙しそうになる
「ノコギリヤシが効くらしいってもっぱらの噂だ」
二つの浴槽の手書きの温度表記は
「お風呂の温度が42度にセットされました」
って、家のお風呂のおしゃべりに親しんでいる
小学生の規定概念を「バキッ」と叩き壊すだろう
「そうだよ、ボク、大人も機械も鷹の湯もみんな嘘つきなんだよ」
悔しかったら早く大人になってみな
「ぬるめ」からのサウナ室
独りだったのでストーブに背中を向けて横座りしてみる
至近距離から背中一面に熱を植え付けて
からの水風呂はもちろんチンチンだった
からの「あつめ」
「タ、タマランチ会長!本当はサマランチ!!」
ガキの頃に通った銭湯で
我が物顔で寛ぐ大人たちがいた
大声でガハハハッと笑う
熱くて入れないので水入れようとすると怒る
くしゃみのあとに「こんちくしょーめ!」って言う
鷹の湯の鏡に懐かしいそんな大人が1人映っていた
「好きだから取っておく」のか、いつも一番好きなものからいっちゃう私には思い付かないやつです。なるほどねえ。とりあえずノコギリヤシお出ししますね。
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