片岡鶴見太郎

2023.11.17

1回目の訪問

現時点での今どきを形にするとこうなる、というホテルで、この5年くらいのあいだに開業したホテルは軒並みこのようである、というホテル。

ようするにいま行って泊まると大変よい、しっくりくる。新しいし、きれいだし、清潔な気分になる。

裏を返して意地悪をいえば5年後はわからない。10年後はもっとわからない。
「なんだかまえとちがうな」「まえはこんなだったかな」
乗ったエレベーターがどうもうすぼんやりしている。部屋に入っても清掃が行き届いていない。そんな印象を受けるようになっているかもしれない。

だがともかく令和5年のいまのいま行ったなら、たいへんよろしかった。なによりも安い。ひとりあたま5、6000円でこれだったら文句はあんめえ、といったクオリティだ。

サウナは夜と朝と2回入った。

夜はチェックインが遅かったのもあるが、22時過ぎに入った。ホテルのサウナによくあることだが、びしょびしょのマットはとっちらかって交換された形跡もない。これはもう割り切るほかない、という気分。そこは目をつぶってみれば、TTNEプロデュースだけあって湿気高めのサウナ室はあっというまに汗をかく。セルフロウリュをすると瞬間的にかなり高温になってなかなかよい。TTNEらしく時計も置いていないが、ガラス越しに時計が見えるので時計必要だよという人もさして困ることはない。席は2段あるが、1段目は一応というかそれなりというか、2段目に座った人が足置いたらすわれないっす、という程度の面積。私が入った時間帯はサウナ室は常時3、4人といった感じで困ることはなかったけれども、もっと混んでくると困った感じになるのかもしれない。

そして水風呂はない。シャワーで冷水を浴びるしかない。これはどうか、というポイントだが、今回はまったく問題なかった。なぜならこの時期の札幌の夜は適度に冷えていた。おかげでシャワーで冷ました程度でもじゅうぶんにととのった。(そもそもシャワーをずっと浴びるのも意外と冷える。考えてみれば滝行のお試し版といったところであり、滝行のつらさをほんのちょっと体験できた、という程度には体は冷えた。)

朝は6時からで、6時ちょっと過ぎに行ってほぼ一番乗りといったところだが、すぐに3、4人がサウナ室に入ってくる。朝一番でとうぜんサウナ室内のマットもまっさらで気分がよい。外気浴エリアでぼーっとしていると、活動を始めつつある街の行き交う車の音が13階のここまでのぼってきて、目が覚めてくる。さくっと2セットこなして朝飯を食いにいった。

わざわざここを目的に来ることはないが、札幌に泊まる予定があればトータルで有力候補にはなる、そんなホテルだった。

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