梅の湯
銭湯 - 東京都 荒川区
銭湯 - 東京都 荒川区
この世は需要と供給で成り立っている。
野菜が売れれば売れるほど、八百屋は野菜を仕入れるし、
天ぷらが欲しい客が来ればくるほど、店主はエビを揚げる。
24時間テレビが放送されればされた分だけ加山雄三もサライを歌うのだ。
しかし、その理が通じないものがある。
男のケツである。
需要が0。供給過多。
もちろんこれはあくまで自分のことだけであり、男のケツが好きだという人もいる。ただ自分の中では0だ。
今日の銭湯は平日にしては珍しくかなり混んでいた。サウナにはなんと待ちが。
落ち着いて聞いて欲しい。
今から入ろうとしているアトラクションはサウナであって、プーさんのハニーハントではない。にもかかわらず待ちが。
なぜこんなにも混んでいたかというと、若者の集団が大量にいたからだ。多分学生グループ。しかも運動部なのか全員超恵体。
そのあまりに鍛え抜かれたケツに思わず2度見してしまった。すっすげぇ・・・・・
同じ浴槽で楽しそうに話していたので聞き耳を立てたら「推しプロテインは何か?」だった。プロテインはアイドル?
待ちがあるとはいえ、回転率はいい。早速サウナへ。
やっぱり梅の湯のサウナは最高だ。
TVもなく、コロナ対策でおしゃべり禁止のサウナ室は、誰にも邪魔されることなく楽しめる。
待ちの人のことも気にしつつやや早めにサウナ室を出て水風呂へ。
体を拭き露天の方に行き歩みを止めた。
学生が占拠していてとてもととのい椅子に座れる雰囲気ではなかったのだ。
少し驚いたが、別の場所でゆっくり休憩した。
でもいいんだ。別に大声で騒いでいるわけじゃないし。
俺はいつでもサウナにこれる。
でも彼らは違う。
みんなで銭湯なんて社会人になってしまったら穏やかに、だが確実に無くなっていく。
だからいいんだ。
サウナで心まで整った俺の頭の中にふと曲が流れた。
桜吹雪のサライの中へ
いつか帰る。いつか帰る。
きっと帰るから。
ー完ー
ほぼ毎日通っていますが、こんなことは稀なので安心して行きましょう。
サ活ありがとうございます! 露天風呂占領問題…対処策考えさせて頂きます。
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