金城温泉元湯
銭湯 - 石川県 金沢市
銭湯 - 石川県 金沢市
【明日も休みだロウリュ】
一般的に金曜の仕事終わりのときめくような高揚感と対照的な日曜の夕方、しっとりと落ちる夕陽を浴びつつこのまま時が止まればいいと思いながらも湯に浸かるが、時は残酷である。その残忍極まりない時の経過を、サウナ室の扉を境に蒸気と失笑ならびに不意打ちをもって一瞬、ほんの一瞬だけ止めてくれる男がいる。高温多湿同好会である。
本日のお品書きは「明日も休みだロウリュ」。
私はほぼ飲酒をしないが、日本全国酒飲み音頭よろしく明日は休みだから酒が飲める的なノリでこれに絡めたネタかな、と想像したところおよそ的を射ていた。
使用されたアロマについては間奏で流れた強烈な曲のためにほぼ記憶を忘失しているが、実際の酒を使うことなくジンの香りなどを体感できるものだった。90度程の室温に適度に蒸気が拡がり雰囲気は楽しめる。
Barおかゆとして実際のお酒を使用してロウリュ・アウフグースをするという演出は、脱衣場でこれでもかと放映されている施設紹介VTRでもご承知だと思うが、アロマを駆使してある雰囲気を醸し出す手法もアロマに拘る氏の妙技のひとつである。
その後私は参加しなかったが、サ〇エさんとじゃんけんをし勝利するとロウリュができるという、奇襲のようなゲリラ企画が発動されていた。既に何度も行われており、オッズ表も自作し意気揚々とサウナ室へ向かう高温氏。ハンチング帽を被ればまるで地方競馬場の立予想屋、事前の高揚感は「ライオンのごきげんよう」でおなじみの名司会者・小堺一機氏を彷彿とさせる興奮ぶり。個人的にはまことちゃんを出した方にロウリュをしていただきたいと思うが、気になる諸兄は是非〇ザエさんの終わりごろを目がけてサウナ室へ突入することをおすすめする。
時を止める、は少々言い過ぎだと反省しているが、時を忘れさせる男、小堺、、ではなく高温氏の神髄はまさに不意打ちの面白企画とDJとしての選曲の幅広さにある、と思い知らされた日曜であった。
まだやれる。限界を突破して自慢の赤髪を連獅子のように振り回しながら悶える高温さんを期待しております。
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