2023.01.09 登録
[ 京都府 ]
お久しぶりです。マッパ師です。
本業がバタバタと忙しく、2月末から息絶えておりましたが、絶対昇天は続けていました。
その期間の絶対昇天録を少しずつ更新していきますので、気長にお付き合いを。
2/26の夜のサウナは、白山湯高辻店。
京都の銭湯文化をリードする存在。なんと言っても地下、天然水かけ流しという楽園。もはや説明は不要か。
こちらも490円。2日間に及ぶ、奈良・京都出張を締めくくるには十分すぎるステージ。
老いも若きもとにかく活気がある。
そしてここはタトゥー規制なし。自己責任とはいえ、どんな人でもサウナと水風呂を楽しめる場所があるのが素晴らしい。綺麗な模様の厳つい兄さん、スキンヘッドの極道おじさんが、みんなと一緒に目をうつろに昇天してる姿が愛おしい。賛否両論あるのは承知。
見た目は普通の銭湯。天然水水風呂がウリだと思っていたが、完全に舐めていた。熱すぎる。なんだここの道場は。120度近くある、灼熱地獄。激務スケジュールでついにガチ昇天をキメ、閻魔大王に叩き落とされたのか。
フラフラと道場を出ると、待っているのはちょうど良く冷えた天然水の滝。なんだこの水風呂は。なめらかすぎる。灼熱後にこのとろける水風呂はまさに極楽。
そして、ここは露天風呂もととのいイスもあり、昇天の動線が確保されている。
灼熱地獄→なめらか水風呂極楽→昇天。このループ。閻魔大王に遊ばれているのか。スキンヘッドの極道おじさんも、賽の河原に佇む地蔵菩薩にすら見えてこなくもない、かもしれない。夢見心地が続く。
無事、絶対昇天をキメ、白山湯を後にする。感謝。
時刻はすでに22:00。本当にこのまま山奥まで帰って、月曜からも働くのか。翌日からも続く連勤術師の修羅道に進みながら、京都の銭湯文化に別れを告げた。
[ 京都府 ]
2/26のサウナ。ついにやってきた銭湯サウナの聖地、京都。
雪舞う、静かな日曜早朝に選んだのはサウナの梅湯。
京都最大の旧遊郭「五条楽園」の高瀬川沿いに位置する。
薄暗い朝焼けに浮かぶネオンがそそる。
廃業寸前だった、明治から続くこの銭湯を銭湯好きの若者が救い、現在に至るという。素敵な話だ。
京都は古くからの銭湯が多く残る聖地。京都市の銭湯のほとんどで、追加料金なしでサウナに入れる。それも490円という破格。
入ると様々な梅湯グッズがお出迎え。それだけでなく、地元の野菜なども置かれる地域密着感。
京都の銭湯は脱衣籠ごとロッカーにぶち込むスタイル。自分のロッカー付近が混み合っても、籠さえ出してしまえば、着替えに困らない。
浴室、浴槽は決して広くはない。しかし、必要十分。ケロリン桶が優しく出迎えてくれる。早朝から活気があり、熱心なるご参詣。
身体を清め、壁に貼られた味わい深い梅湯新聞を読みながら下茹で。さて、入り口横のビート板タイプのサウナマットを手に道場へ。立て付けの悪い扉がさらに味わい深さを醸す。道場内は7,8人収容可。温度も熱すぎずぬるすぎないジワジワ型で、控えめな音量のジャズを聴きながら気持ちよく汗をかける。温度計上は100℃超だが、そこまでの体感はない。
道場を出ると名物、滝が流れて橋が架かる水風呂。
天然地下水の掛け流し。柔らかくまろやかな水で禊祓い。京都は水が良い。銘酒や豆腐、湯葉等、京都の食文化を支える地下水は人々の絶対昇天まで支えていたのか。
ひとつ残念なのが、休憩スペースがないこと。風呂の縁に座ることは許されざる禁忌。したがって、洗い場の風呂椅子か、脱衣所のみの休憩となる。まあ、しかしまちの銭湯に多くを求めるのも粋じゃない。郷に入っては郷に従う、それがご当地実践の醍醐味でもある。いつもの3セットを無事終え、心地よいケロリン桶の快音を聴きながら絶対昇天。
梅湯を後に外へ出ると、雪は止み、雲の切れ間から清々しい青空。ありがとう、京都の銭湯文化。感謝。
[ 長野県 ]
天皇誕生日のサウナは、信州たかもり温泉 御大の館。
天皇陛下を御大とお呼びするには、各方面からお叱りがきそうではあるが、天皇誕生日にパトリオットたるにはまあまあふさわしい施設ではないか。
ちなみに御大の館の御大とは、高森町出身の元明治大学野球部監督の故島岡氏の愛称にちなんでいるそう。施設内には多くの関連する品々が飾ってあり、久しぶりに六大学の文化に触れることができ、懐かしい。
内湯はメイン1と変わり湯1、外湯1。室内にはトトイイスが複数設置してあり、ビート板タイプのサウナマットも常備。そして、露天には飯田OIDE長姫高校サウナ班寄贈のインフィニティチェアが2脚。(正確にはロゴス製)。道場内は90度弱の7、8人収容。水風呂はまさかの清流を引っ張ってくる、温度調整なしという噂。温度計はないが、確実にシングル。
まずは身体を清め、熱めの内湯でサッと下茹で。
さあ、張り切って道場へ。それなりに人里を離れている御大の館だが、18時台で同志の諸兄が入れ替わり立ち替わり、常にほぼ満員御礼。熱心なるご参詣。道場は大きな窓で内湯から丸見えなのが、やや小っ恥ずかしく、謎ポイント。しかし、道場の1番奥のストーブ前が1番高温になり、気持ちよく蒸し上がることができる。隣には渋いオーラを放つ同志。恰幅の良い身体に小さめな黄緑のタオルをちょこんと頭に乗せ、精神統一をはかっている。その堂々たる出立ちはさながら、セイロで蒸し上がる焼売のよう。御大のマットは白だが、オレンジのサウナマットで、辛子を添えたいところ。
道場を出ると天然シングル水風呂で、全身をヒョウ柄に〆めあげる。寒冷地ナガノでのシングルは狂気。脳幹極冷〆。さて、インフィニティチェアで外気浴。あああああああ。1セット目からかなりクる。寝転びベンチでは膝を立てて昇天するマッパ師だが、インフィニティチェアでは強制膝立て羞恥ポーズで固められる。危うく昇天しかけるが、グッと堪えて次のセットへ。その後、いつものセット数を決め、最後には忙しなく鼓動するビートを聴きながら絶対昇天。ありがとう、御大の館。ありがとう、OIDEサウナ班。感謝。
[ 愛知県 ]
水曜のサウナは、豊田挙母温泉 おいでんの湯。
マッパ師の中での、ベストサウナ in 愛知を受賞している、秀逸な施設。
仕事終わりに同僚と、20:00のアウフグースに向け、おいでんへとひた走る。
目的はもちろん、おいでんのアウフグースとシングル水風呂、完璧なととのい場ではあるが、本日はもう1つの目的がある。それは、BRUCKEさんからプレゼントしていただいたサウナハットを試すこと。
BRUCKEさんとはリーズナブルなサウナテントや、薪ストーブ、サウナハットなど、アウトドアサウナのギアを手がける新しいメーカーさん。
3セット目に熱波を合わせるため、やや急ぎめで身体を清め、下茹でを行う。2セット目の水風呂を終えたところで道場の入場完了時間になってしまい、外気浴は諦め、道場へ。アウフグースが始まると終わるまで途中入場はできない。マラソン選手がいきなり途中から乱入して、レース参加することがあるだろうか。至極当たり前なルールであるが、注意されたし。
道場内は超満員。ご熱心なるご参詣。私と同僚含め6名ほど立ち見状態で始まるロウリュ。文字通り熱気溢れる道場で、高まるバイブス。1回目、2回目と進み、3回目のロウリュではヒリヒリ焼けつくような熱さに。本日の3回目おかわり熱波はMAX15回。熱波師の歪む顔、マッパ師の綻ぶ顔。ありがとうお兄さん。私は満足です。
肝心なニューフェイスのサウナハットの使用感だが、硬め厚め深め。まるでパイロンを被っているような安心感。私は、さながらストリートを横断するバズ・ライトイヤー。今まで、嵩張る固めのハットは食わず嫌いで、タオル地のハットたちを好んで使ってきたマッパ師だが、これはこれでかなりいい。遮熱性はタオル地よりもこちらに軍配が上がろうか。三頭身半のマッパ師のクソデカ頭でも、なほあまりある大きさなりけり。耳、首筋まで守れる。
もちろんコンパクトさには欠け、脱水もそう簡単にはいかない。濡れてしまうと絞ったつもりでも、ポタポタと道場を濡らしてしまう。タオル地と比べ、取り扱いにはやや気を遣う。しかし、灼熱の道場から急所を守る兜に等しいこの安心感と引き換えであれば、このカルマを背負う価値はある。
シングルで全身ヒョウ柄に〆めあげ、寝転びイスで、はい、絶対昇天。ありがとう、ブリュッケさん。ありがとう、おいでん。感謝。
http://brucke-ns.jp/
[ 愛知県 ]
日曜日のサウナは、ついに念願のキャナルリゾート。
日本最深2mの水風呂と、泳げる全長6mの水風呂。
そしてなんとも言えない怪しめな見た目。
こんなにも好奇心をそそる施設があるだろうか。いや、ない。
名古屋タカシマヤで行われていたLOVE サウナの後、なかなか機会を持てずにいたキャナルについに突入することができた。イカれた外観と比較すれば、内部は外観ほどではないが独特のデザイン。しかし、イカれ過ぎず絶妙にまとまっている。
そして浴場までの動線が、ご飯処のど真ん中をブチ抜いており、必ず全員がご飯処を通らなければならないつくりとなって、購買意欲をそそる考えられた設計。独自のキッチンだけでなく有名チェーンなども入っており、さながらショッピングモールのフードコートのよう。
まずは身体を清め、丹念なる下茹でを終えて、いざ道場へ。道場内は広く、40〜50人ほどは入れそう。ストーブ4つのテレビ2台。10分おきのアロマオートロウリュ。ふわふわのサウナマットも気持ちが良い。大盛況で入れ替わりが激しいためなかなか高温にはならないが、ストーブ横だとかなり熱め。悪くない。
水風呂は室内に3つ。屋外に例の水風呂2つ。室内の水風呂の横には、ボタン式の爆裂冷水シャワーがあり、道場から出てすぐに流水で〆る。ずっと打たれていたいほど気持ちが良いが、その後に控えるメインディッシュのためにグッと堪える。ついに待望の日本最深潜れる水風呂と、泳げる水風呂へ。
まずは潜れる水風呂。潜っても足がつかない深さに13℃と低めな水風呂。畏怖の念すら感じる。次に泳げる水風呂。遠慮なくバシャバシャと泳げる。水風呂横のボンバーボタンを押すと、上から頭皮が剥がれかねないほどの水量水圧で冷水が突き刺さる。
本物だ。決して名前だけの客寄せパンダなどではない。道場内にこだわってきたが、サウナ施設で最も重要なものは水風呂なのではないだろうか。冷水の中を潜って泳ぐ。脳幹を直接凍結させられてるような感覚。危険すぎる。
その後、インフィニティチェアで休憩。脳漿が垂れ流れた。
その後、4セット、潜ったり泳いだり。マッパ師は泳げる水風呂を推したい。そして、脳漿ぶちまけて絶対昇天。
キャナルリゾート。なんて劇作家なんだろう。こんなにも衝撃を受けた施設はない。サウナは戯曲だ。
きちんと、キャナラー会員に登録して退店。感謝。