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カプセルインミナミ立川店

カプセルホテル - 東京都東京都立川市

ゆきこ

2024.10.02

15回目の訪問

なんとなく鬱な、やさぐれた気分の時はミナミ。殺伐とした立川南口、キャッチのお兄さんやたむろしてタバコを吸ってる若者たちの間を通り抜け、歌麿の大首絵風の暖簾をくぐる。やさぐれ感が一段とアップし、エレベーターで3階へ。
ドアが開くとそこがフロント。
……誰もいない…
いつも酔いどれで若い子たちにお説教して呆れられて煙たがられている場末のスナックのママ、みたいな気分で靴箱に靴を入れているとゆっくり奥から店の人。「2時間で」と低い声で呟いて鍵を渡し、1500円を払ってロッカーキーをもらう。
浴室に行く前に女性休憩室を通るのだが、そこにスタッフの男の人がいたのでじろっと睨みつける。やさぐれているから。

浴室も誰もいない。
それはそれでちょっとウキウキしてくるなあ。いろんなボディソープやシャンプー類があるので、今日は「ゴートミルクボディソープ　アルプスの少女ハイジ」を使ってみる。バニラのいい香り。ドンキのものらしい。やさぐれ感増し増し。
サウナは熱々カラカラ。テレビでは新番組対抗クイズなんてやっていて、ついつい声を出して笑ってしまい、いかん、やさぐれなくちゃと水風呂に飛び込む。
そしてクールルームのインフィニティ。ただただ静かで何もない。
3セット目の水風呂で、お客さんが入ってきた。おゝ、同士よ。でも場末のママのつもりである私は、お客さんを歓待なんてしないのである。女性休憩室へ逃げ込んでビールを飲むのだ。
前回、とても美味しかった生ビールなので、今日はつまみも頼んじゃおうかな、と唐揚げも注文。
うーむ、ま、やさぐれているのでこれでいい。カリカリジューシーに解凍されている。キャベツの千切りとドレッシング、別皿でマヨネーズ、というのはちょっとキュンとした。イケメンの男の子が持ってきてくれたからか。でも、女性休憩室なんですけど…とやっぱりモヤる。女性スタッフが少ないなら仕方ないけど。

浴室に戻ってもう1セット。
だんだん気分が明るくなって、若いチーママたちと笑い合えるような気分です。テレビの中の間宮くんとナンちゃん、ありがとう。

外に出ると、相変わらず立川の南口は不穏な空気がなんとなくあるけれど、もう大丈夫。
明日も朝からがんばろう。