国立温泉 湯楽の里
温浴施設 - 東京都 国立市
温浴施設 - 東京都 国立市
この施設の良いところは、なんといっても外気浴です。サウナ10分と水風呂1分、ヨロヨロと「展望露天風呂」と書かれたドアから外に出ると,広がる青空。椅子は四つ、寝椅子は二つ。ああ、寝椅子が空いている…と転がると至福の時がやってきます。空と、鉄塔の上の方と、飛ぶ鳥たちが見えるだけ。日差しが眩しくてタオルで顔を隠し… 被る笠も置いてありますが、私はタオル派。
心地良い多摩川を渡る風、普通だったら冷たく突き刺す風がサウナの後ではなぜこんなにも心地良いのか、不思議ですね。お母さんと一緒に来ている小さい子たちも、なんでこのおばちゃんたちは寒くないんだろう?という面持ちで露天風呂の中からこちらを見つめます。
ふふ、大人だからさ。…とはいえ、私もサウナを知る前までは、同じような目で外気浴をしている人たちを眺めていました。
しかしやはり、しばらくすると寒くなってきて、でもまだやすみたい時には、ここには寝湯があるのです。こちらは屋根の下で静かに、温かく、お湯にたゆたうことができます。気分はエヴァレット・ミレイの描いたオフィーリア。あ、言いすぎました。
日が暮れてくると夕焼けもきれいですし、星がだんだん出てくるのも空が広いからこそですね。露天風呂の女たちは、そんな空を静かに見上げているのです。
(もちろんお喋りな高齢のお姉さんたちや、お湯をはねかして遊ぶ子どもたちもいて、それも楽しいところです)
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