ウェルビー栄
カプセルホテル - 愛知県 名古屋市
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ピピッ…58.3…
年末年始の重なる飲み会で少し太ったか。。
体重測定を済ませ、麦茶を口に含みながら駆け足でかけ湯へ。体を温めてからロウリュウスケジュールを確認するまでが一連の流れだ。さて、今日の熱波師は誰だろう。。
現代の生き辛い世のしがらみから解放される瞬間、整いを得るためには熱波師が重要な要素であることは言うまでも無く、またその種類は多岐にわたる。荒削りではあるがそのパワーでサウナ室にいる全員を黙らせる者、ライブ感を重要視し、水の蒸発音と共に静かなセッションから始まる者、己の技術に陶酔し、音楽と共に舞う者。熱波師によってサウナ室の雰囲気も多様に変化し、多彩なアウフグースが楽しめるのもウェルビーの特徴だ。
今日の熱波師Tは連日の飲み会の疲れをどのように癒してくれるのか、心躍らせながら換気の時間を利用してまずはストレッチ。今日もサウナ室は満員だ。Tの指示に従い体をほぐしていく、と同時に私は目を疑った。サウナストーンに手を触れて測温しているではないか。換気終了のタイミングを測る1つの指標なのか…?この時点で私は察した。Tは上述した熱波師のいずれのタイプにも該当しないのではないか。サウナ歴2年の私の予想は見事的中。10分間、蝶のように舞い、蜂のように刺すTのステージ。計算された無駄のない動き、振りかけるアロマウォーターの高さは寸分の狂いもなく安定している。華奢な体格ではあるものの、その男から生まれる熱波は他の追随を許さない威力であり、繊細さと力強さを兼ね揃えている。一体この男は何者なんだ。。
ある者は悲鳴に近い声を上げながらサウナ室から去り、ある者はこうべを垂れながら耐えている。おかわりの熱波を終えたところで、異様な空気を放っていた男のステージは有終の美を飾った。私は唇を噛み締めながら、ただTのステージを見上げることしかできなかった。外気浴をしながら、私は必ずTの元へ戻ってくるという決意を立てていた。次会うときには、彼と同じ土俵に立って呼吸を合わせてみせる…
誓いの言葉を残し、筆を置くこととする。
コメダモーニング→サウナ→やまや
歩いた距離 2km
男
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