ザ・グランドスパ南大門
温浴施設 - 栃木県 宇都宮市
温浴施設 - 栃木県 宇都宮市
週末夕方
人出 多
「たんぽぽの綿毛が舞う」
目を覚ますと窓から初夏の陽光がさしていた。
時刻は10時。
まだ一日ははじまってすらいない。
気づいたら電車に揺られていた。
終点は宇都宮。餃子と南大門が僕を待ってくれている。
所要時間は約2時間。
思えば、こんなことすら最近はしていなかった。
車窓から流れ行く景色を見る。なんと幸せだろうか。
宇都宮も晴れていた。餃子屋まで歩いていく。
餃子とビール。完璧な100%の組み合わせだ。
餃子屋から南大門まで歩く。もちろん道に迷う。10分ほどでつくはずが40分は歩いたろうか。でも、道に迷ってよいのだ。なんたって今日は100%の休日なのだから。
関東屈指の広さのサウナ。温度の違う水風呂。子どもたちがはしゃぐプーロ。
黙浴なんて子どもたちに守らせなくたってよいのだ。
19時からのロウリュが始まる。
湯気が立ち上る。舞う。踊る。100%だ。
お風呂上がりに食事処で飲むビール。
帰りの電車の中、ボックス席に座り、窓の外はもう見えない。窓に映る男は少し微笑んでいた。
彼の笑顔を見て、僕も笑う。
翌朝、夏日の晴天の中、出勤のために歩いていると風が吹いた。風の行方を見届けたくなって、顔を上げると、たんぽぽの綿毛が舞った。踊った。
綿毛がキラキラと陽光を受け輝く。
100%だ。
歩いた距離 6km
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