旭湯
銭湯 - 東京都 江東区
銭湯 - 東京都 江東区
今回のサウナは僕にとっての自戒と禊です。
半年前にさかのぼる話ですが、ここ旭湯で他のお客さんとサウナのマナーで口論になり自分の中に嫌な思い出を作ってしまって以来、旭湯を避け続けていました。
池袋かるまるなどにも通っていましたが、旭湯に残したモヤモヤが心の片隅につっかえていたままでした。
年の瀬も迫り、今年の胸のつかえは来年に持ち越したくないという気持ちが高まり、年末の今日それを払拭しに旭湯に来ました。
開店直後は混み合う事を想定し16時に向かいましたが、まだ開店と同時に来たお客さんで盛況でした。
全身をしっかり洗い流し、湯通しも早々にサウナ室へ。
しかし僕の心をへし折りにくるかのように、常連のご年配のお客さんがサウナ室にまいたタオルの水で床も座面もグッチョグチョでした。
しかしもう僕は何も感じない!動じない!
ただただ自分自身の精神が試されているかのように一番熱い2段目に座りました。
耐えろ、耐えるんだ!
僕より先にサウナ室に入っていたご年配を心の中でマークするみたいに、熱さに耐え続け、一人また一人と僕より先にお爺さんたちがサウナ室を出ていきます。
いよいよ僕一人になる頃には気が付いたら20分以上は経っていました。
それくらい無心になっていた自分にも驚きました。
タオルにふくませた水を座面にビシャーっとまく人がほとんどでしたが、その中でも水をまかずジッと耐えているご年配が一人だけいらっしゃって、外気浴のベンチで偶然お隣に座られたのですが言葉は交わさずとも、まるで意思を共にした同士のような存在を感じられたので、半年間モヤモヤしてた心のつかえが取れたような気がしました。
僕は初めて”ととのう”という体験をくれた旭湯の存在を肯定したかったからです。
その日は20分をもう1セットととのえ、交互浴を楽しんで旭湯を後にしました。
そして僕は今日で旭湯を卒業します。
平日の開店直後の外気浴や、窓から差し込む清々しい夏の日差しは開放感があって最高です。
本当にありがとう、旭湯!さようなら~!
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