栄湯
銭湯 - 北海道 釧路市
銭湯 - 北海道 釧路市
20:30過ぎ。氷都の名に相応しい積雪後のツルツル路面を走る。
夜中に掛けてどんどん気温が下がって行くので私はセーブポイントに行きます。
心踊る熱湯。
水筒要らずの地下水汲み上げ水風呂。
柔らかなふわっとした熱と熱風でとろけそうになるドライサウナ。
※
いつもの夜の程良い込み具合。
今日のジェットは期待通り熱い。
日替わり薬湯の生姜風呂はちょっと温い。
温いと言ってもそれでも平均よりはしっかり熱いのだけれど。
ジェット→水浴び→水風呂→ジェット→水浴び→水風呂→生姜風呂→ジェット→水浴び→水風呂
温冷交替浴でサウナの下準備。身体にミルフィーユが出来上がっていく。くわえて今夜は一つだけやってみたい事がある。
水浴びの際に洗面器に冷水を張って顔をがばっと浸けて冷やすというのを。
(ここから回想)
水風呂の生き物になってゆらゆらしていると、骨張った老婆が熱湯から移動してきて目の前で水浴びを始める。
そこから気持ちよさそうに流れるような所作で洗面器に冷水を張って顔を突っ込む。
大丈夫かな、顔上げないな。結構長いな。
若干不安になり出した頃、ばっと洗面器から顔を上げたお婆ちゃん。
滴る水。それを乾いた手拭いで丁寧に拭いている。仏頂面だが微かに幸せそうな色が浮かんでいる。
このお婆ちゃん、あれだ、水風呂で顔を洗ったりしないように洗面器で顔の火照りを鎮めてるんだ!多分!
粋だなあ、粋なお婆ちゃんだ!
実際のところどうか判らないけれど、私の目には半端なく粋に映ったのだった。
因みにこのお婆ちゃんはサウナ派ではないらしく、温冷一本勝負だった模様。
(回想終了)
それを真似したくて隅っこでやってみたんですが、最高でした。
しっかり温と冷の層が出来てからサウナへ。今日は2セット。
上段でゆっくり蒸されて身体がほぐれていく。冷たい層がサウナの熱に侵食されていく気持ちよさを全身で味わう。
特に背中から汗が止まらなくなる。
キマッたところで半露天に移り、漢方薬湯で腰湯の体勢でふわふわ。
※
11枚綴りの回数券を購入し、ロビーのアヒル一族を眺めながら水分補給をして帰宅。
回数券、とっても趣がある。
銀河鉄道の夜でジョバンニが持っていた「どこまでも行ける切符」を思いだす。
栄湯さんの回数券もどこまでも行けるかもしれない。
湯けむりとサウナ、水風呂の向こう側に。
※
1/17追記
添付画像三枚目。
回数券を一枚だけフォトフレームキーホルダーに嵌め込んで、キーホルダーを作る。
眺める度に嬉しくなる。
女
共感しかない層の侵食、からの、向こう側への切符文学。ごちそうさまです!!!
身体の輪郭が曖昧になるのも、完全に熱に喰われてぶわぁっとなるのも、もう何もかもが気持ちよいですよね☺️✨ トントゥありがとうございます😃 当然さんも良いサウナライフを🔥
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