そのひぐらし

土日を利用して友人達と息抜きに猿ヶ京温泉に宿泊。
宿泊先にも温泉はあったが、友人の理解など不要、まんてん星の湯に来た。
理由はそこにサウナがあるから…。
ノーリーズン、プライスレス、なんでもいい、とにかく行けば分かるという事でやって来ましたまんてん星のボナサウナ。

どの脱衣場においてもそうそう負ける事のない、脱衣の早さで浴場に入場。
脱衣選手権があるならばプレイヤーではなく審査員席に座るだろう…。
そんな妄想はさておき、サ室は80℃、じんわり暖かく乱暴な熱さが好みのエムっ気サウナーには物足りなさを感じるだろう。
しかし湿度がそこそこある為に身体の表面温度はともかくとして、ボディーブロウのようにじっくりジワジワと確実に効いてくるのが特徴だ。
ちなみに分かったような口を利いているが、ボディーブロウをくらった事はない。

発汗量もなかなかで、12分こなせばしっかりと汗を流す事ができたが水風呂が恋しくて仕方ないというような気持ちにはならない。

しかしながら出て直ぐに水風呂があるなら、飛んで火に入る無視は無理。
サウナを愛する者の本能だろうか、温度は知らぬがいつも通りの勢いで入る。

間違っている！瞬時にそう思った…。
後から分かったのだがグルシン設定との事。

その後も2セット楽しんできた感想として、内湯と外湯にぬる湯がある為そちらをオススメする。
もしくは外気浴でも十分良いだろう。
外に出れば景色を楽しみながらゆっくりと身体をクールダウン出来る。
また、サ室からは周辺の山々の景色や目の前の湖が楽しめるようガラス窓があり、景色を楽しみながらゆっくりと身体を温められる。

水風呂の設定温度はともかくとして、3セット入ってまんてん星の湯のボナサウナのコンセプトを理解した。
この自然環境の中で日頃の疲れをゆっくり癒して、ゆっくりここで休んでいってほしい。
だから高温ではなく、80℃のボナサウナで景色を楽しみながらゆっくり身体を癒してほしい。
そんな優しさを感じた。
ただし、いつも通りのととのいが欲しいという不届者には頭を冷やせ！と9℃の水風呂を用意。
そういう事だろう…。
オレはここのサウナとそんな会話をした。
↑
※全て妄想であり、根拠は一切ない。

だがオレは日頃の疲れをしっかり癒して、大切な仲間と楽しい時間を過ごせた事に感謝した。

本日は日々喜の湯。
ここのところ遠征ばかりだったので久しぶりのホームに今日はソロで帰還。
慣れ親しみがある場所ではお気に入りの番号の下足箱があり、同じようにお気に入りのロッカーがあってそこが空いてるだけでテンションが上がる。
そんなこだわりはオレだけだろうか。

そんな前置きをしておきながらまんまとお気には空いてなかったわけだが、気を取り直して速やかに脱衣正装、浴場に向かう。
念入りに身体を清め、お気に入りのストーブ脇の上段に座る。　
ここのサウナは105℃のドライで湿度は感じないはずだが、今日は様子が違う。
石からジュウジュウと音がするうえに異常に熱い。
どうやらアウフグースイベント後の爪痕らしい。開始から間もなく滝汗が吹き出し、汗なのか涙なのか、はたまたヨダレなのか自分ですら分からないくらい汗が出る。
心拍数は160を超えた…。
変わり果てた故郷の様子に1R目から身体もビックリの追い込みで水風呂に逃げ込む。

『ああ、やべえ…』思ったのはそれだけ。

後の事は覚えていない。しばらく何処かへ出かけていた自我が帰ってくるまで抜け殻のおじさんがイスに座っていたんだと思う。

やっぱりホームのサウナは我が家のような安心感と落ち着いた気持ちになり、ととのいプラスαのボーナスがある。
他の場所を訪れるとサウナの質とか色々あるけど慣れた日々喜の湯はやっぱりいいな、と純粋に思う。
見慣れた顔の常連さんを見ると、言葉は交わさなくともお互いに思う事はそう変わらないだろう。
そんな事もここの楽しみの一つになっている。
ただの独りよがりの思い込みの可能性はここでは触れないでほしい。
それもまた人生。
口を半開きでどこかにいっちゃってるけど実は内心そんな事を感じてたりもする。

今日もきっちり3セット、浮気をして久しぶりに帰ってきたオレに愛のムチで応えてくれた日々喜の湯。
今日も良い仕上がりだった。

昨日に続いて連日の訪問。
15時40分入館、5連ドラゴンまであと20分。
足早に階段を駆け下りてロッカーを確保。
光の速さでマッパになり、身体を清める。

15時55分ドラゴンサウナに入室、やはりこの時間はドラゴンに襲われたいマゾサウナーで満員御礼。
3段目の隅っこに着座すると心地良い音楽と室内の薄暗さに身を委ね、静かにドラゴン待ち。
15時59分、1分早いフライング気味のドラゴン登場。
燃えよドラゴンの灼熱の熱波に約半数の男達が焼き尽くされサ室はガラガラに。

熱いを超えて痛い、寒気がするほどの熱波に痺れを感じる。
連れてきた初見の仲間も身体をよじらせ苦しんでいる。
その様子を見てオレがドラゴンになった気分になり喜びが込み上げる。
苦しんでもらわなければ連れてきた甲斐がないというもの。
その後のご褒美グルシン水風呂まであともう少し…。
そんな親心もある。
そんな人間観察をしている間にしっかりとドラゴンに焼かれたオレは11分で逃げだす。
転げ落ちるように8.9℃の水風呂に入る、痺れる熱さに痺れる冷たさ。
この対極のバランスにより生み出される呼吸は快楽の至極。
フラフラと外気浴に向かいベッドに倒れ込み、意識ありよりのなしの狭間を彷徨う。
その後はメディサウナ、17時のドラゴンを堪能。
熱湯からの水風呂を繰り返したが、これまたマイルドにととのう。
何にしてもサウナ、水風呂、熱湯、ぬる湯などの場所の配置が良い。
強いていうなら個人的にはスチームサウナがもう少し高温であってほしい。

そんなこんなで今日も満足の仕上がり。
平日の木曜の16時から入ったが、平日とは思えないほどの大盛況ぶりは納得の良い温泉。

16時50分過ぎに身体を清め、名物ドラゴンサウナに着座。
妙に混み合うサ室に初見のオレは違和感を感じながらも、上段に滑り込む。
そう、この時はまだ何も知らずに…。

薄暗い室内に睡眠導入的な落ち着いた音が流れ、静かな時間が流れる。
まずまずな熱さを感じながら10分が経過した時、ドラゴンは突如として襲いかかってきた。
5台のストーブがライトアップされ、燃えよドラゴンのテーマと共に大量のロウリュが全てのストーブに降りかかる。
先程までの穏やかなサ室の様子は一変する。
バイオレンスな熱さとテーマソングに男達が一斉に唸り声をあげる。
無理もない、悪寒が走る程の熱波が時間差で2回も牙を剥くのだ。
そこかしこで一斉に席を立ち上がり出口に殺到する同志達。
どうにか意地で12分の荒業を終えたオレも慌てて出口に向かうが、渋滞に巻き込まれ更に追い打ちをくらう。
命からがらサ室を飛び出し8.9度の水風呂に飛び込む。
助かった…。本当にそう思った。
グルシンの水風呂のシビレが心地良いほどのドラゴン恐るべし。
その後は外気浴、ここは本当に楽園かと思うほどととのいスペースが充実している。
トトノイスにベッド相当数ある、しかもベッド脇にシャワーまで完備…。
3月初旬で春らしくなってきたとはいえ、外気浴が寒いと感じる日もあるがここは壁の高さが十分確保されており、心地良い外気浴が楽しめる。
あまりのととのいに、ベッドで天井を見ながら不覚にも人目を憚らず思わずニヤけてしまう。
仕上げは38.5℃のぬる湯。
あまりの気持ちよさにまたまたニヤける。
ここのぬる湯は同志達のヨダレなんじゃないだろうかと思うほど、永遠に入っていたい気持ちよさ。
今日も良い一日だったと竜泉寺に感謝。

サウナと水風呂の温度がちょうど良く、ぬるま湯でフィニッシュ。
今日も良い仕上がり。
トトノイスがないのが少々残念だが、露天風呂の植え込みに座って外気浴できる。
春の気温が心地よくととのえた。