「あぽん」とは山形県の庄内弁で「お風呂」という意味だという。それも子供に使う言葉だそうだ。
「あぽんいたが?」
あぽんは動詞にもなり、こう使えば「お風呂入ったか?」という意味になる。
作者不詳の入り口にある青銅のモニュメントが赤ちゃんをお風呂に入れるモチーフとして描かれているのは、こうした子供と風呂の関係があぽんという言葉にあるからだ。
そしてこのモニュメントの出来が素晴らしい。作者が知りたいが誰なのだろう?(わかる人教えてください)
さて、浴室は船橋グランドサウナくらい注意表記が多い。それもデカい。「風呂に入る前にトイレに行こう」と事細かく書かれている。
しかしサウナの独自ルールはまったく書かれていなくて初見の僕は面食らう。
ここはサ室の右にあるストーブ前に積まれた雑巾で流れた汗を吹いていくスタイルなのだ。そして丁寧に拭いているかどうか常連が厳しい眼差しで見ている。ちょっとでも吹きこぼしがあると怒られる。これはローカルルールが分からない人には少々厳しい環境だ。
日本全国のサウナでもなかなかない独自ルールだが、支配人の齋藤さんによると客の要望で始まったそうだ。
水風呂は天然水で冷たく気持ちがいい。
外気浴スペースの扉を開けて露天風呂前に出ると、石に腰掛けていたおじさんに指差しで怒られた。
振り返ると扉が自動で閉まるタイプでなく、開けっ放しになっていた。謝って扉を閉める。サウナで怒られるのは久しぶりだ。だが、それがいい。
常連さんの厳しい指導が随所に展開されている施設だ。おじいちゃん、おじさんがジッと闇金ウシジマくんばりに通りすがりに見てくる。この緊張感はなかなかだ。
「歯磨き禁止だったみたいですよ」
コロナ対策で歯磨きが禁止になっており、それを知らなかった僕はさっき堂々と歯磨きしていた。おそらく、それで常連さん達から睨まれてしまったのだ。
露天風呂の黒湯は湯の花が浮いていて、泉質が素晴らしい。ローションのようで粘性がある。
ローカルが集まるこの施設は何度か通わないと真価が分からないだろう。とはいえスペックは驚くほど高い。

草彅洋平_サウナ界の山岡士郎さんの鳥海温泉保養センターあぽん西浜のサ活写真
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