ぶよっとひぐま

2021.09.05

1回目の訪問

現地には15時頃着いたものの、ここまで来て朽ち果てた雰囲気に慄く。俺は本当に今から1人でここに入ろうとしているのか。
正直、人とコミュニケーションが得意とは言えない他所者が地元感溢れる場所にふらっと入っていいのか。
呼吸を整えるため一旦退避。ひとまず他のサ活を見て冷静さを取り戻す。サウナに行くだけなのに何を怖気付いてるんだ。調べると16時から営業との事なので時間にあわせてイン。

ちょうど受付に大将がいらっしゃった。
挨拶しひとりである旨を伝え1500円支払い入館。「大将」と聞くと強面なイメージあるが、想像の50倍は優しい雰囲気のお方だ。

中に入ると休憩所で既に4人程寛いでいる。お客なのかご近所さんなのか、もはやどっちでも良い。

素早く脱衣し浴室へ。貸切だ。浴室は温浴槽、水風呂があり、一番大きな浴槽は休止中。
早速、身を清めるにもカランが出ず焦る。場所を奥のカランに変え、水が出たのでお湯が出るのを待つ。備え付けのシャンプー、石鹸を有難く使わせていただく。

いよいよサ室へ。15名は入れる遠赤サウナで温度は105℃を指していた。2段目隅には噂のじゃがいも発見🥔✨
10分程入っても、温度のわりに全く苦しくならない。気持ちよく発汗できる、昭和スタイルだけど優しさがあるサ室である。

水風呂は蛇口から新鮮な注水あり。入るなり、これぞ地下水という柔らかさを全身で受け止めることができる。本当に気持ちが良い。
ふと目をやるとカニのような亡骸が溺れていたので隅にやって成仏させていると、どこからか大将が現れる。水風呂の水は飲めるという事で、蛇口から飲んでみる。確かにまろやかで美味い。
ととのい椅子は無いので浴槽の縁に腰掛け、リラックス。ふぅ〜。なんだかんだ、来てよかった。

再びサ室に入り、裸一貫、己と向き合う。ノスタルジックな電球が自分だけを照らす。タイムスリップした空間で、まだまだ頑張らなきゃと思わせてくれる。

合計3セットをサクッとこなして着替える。すると再び大将登場。30数年やっているがコロナでかなり打撃を受けているとのこと…来る時の商店街の街並みを見て色々と勘付いてはいたが、いざ生の声を聞くと切ない。

そして帰り際、入口では常連様が床で酒盛りをしている笑
店長の子分と名乗る方から黒霧で乾杯しないかと誘われたが、先があるため丁重にお断りし帰路に着いた。

初見の他所者に酒を呑み交わそうと誘ってもらえるなんてこの町はなんて懐が深いんだ!
貴重な体験をありがとうございました。

ぶよっとひぐまさんの八代センターサウナのサ活写真
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