ととのいラッコ

2024.08.18

1回目の訪問

【東北1周サ旅】1軒目
Snow Peakが好きだ。
初めて買ったキャンプ道具は、SnowPeakのケトルだった。
チェア、マグカップ、ペグ、トング、全てSnowPeakで揃えた。
リビングシェルは旧型の色が好きで、シームテープが剥がれてきているが未だに持っている。

そのSnowPeakの総本山。お膝元。SnowPeakに膝はあるのか。

AKCからの長距離ドライブを終え到着すると、見覚えのある芝生の丘陵に、統一感のあるテント群。この緑の絨毯は、SnowPeakのカタログの表紙や、アンケートに回答すると貰える限定壁紙で見慣れている。我が家ではSnowPeakのカタログを絵画のようにディスプレイしていたのだから、もはや「家にかけてる絵の場所にきた」感覚だ。

そしてここはSnowPeakFieldであるからして、SnowPeak以外のメーカーのテントを張ることはもちろんできない。そもそもSnowPeakの鍛造ペグしか刺さらない特殊な地面になっているのだろう。

Snow Peak 会員なら入館料が割引される。当然会員の私は、スマホアプリを開こうとする。が、SnowPeakアプリは自動でアンインストールされていた。しばらく使わなかったもんなぁ。

館内は洗練されている。S.Waveを思わせる鼠色の上質なタイルで囲まれ、自分も洗練された人間なのではないかと錯覚する。その錯覚は脱衣所、浴室まで続き、洗い場はもちろん、初見殺しの複雑怪奇な水洗金具を採用している。

サウナ室は茶目湯殿とsaunasのどれかを足して2で割ったような造りだ。中央に鎮座するikiストーブ。柱の面積を極力抑えた一面の窓ガラスと、その向こうに広がる風景。

シャレてるだけで熱くないやつか?実際、湿度が高く過ごしやすい。これは長居できそうだ。

その時、前の男がセルフロウリュを始めた。まずは中央に1杯。高さがあるikiストーブには回し掛けをしないほうがいいことをこの男は知っている。さらに中央に1杯。2杯。3杯。

熱い。耳がヒリヒリとして、慌てて指で擦る。
今朝のラッコと同じ、上から降ってくるタイプの痛み。熱の霧。

4杯。5杯。6杯。おそらくルール違反と思われるその行為に、異を唱えることはできない。ただ平身低頭するのみ。耳たぶが痛い。

120cm の水風呂で耳を冷やす。

Snow Peak には優秀なデザイナーが多いはずだが、ドアの設計は苦手らしい。浴室の全てのドアはとても重く、気圧の関係で爆裂音を立てて閉まったり、手動で閉めて下さいという貼り紙が洗練度をさげていたりする。テントにはドアはないから、仕方ないのかもしれない。

それはともかく、素晴らしいサウナだった。

ととのいラッコさんのSnow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERSのサ活写真
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