時のホテル【公式】

2024.10.17

1回目の訪問

韓国釜山サウナ旅 第二弾は、
釜山の海雲台にある「HILL SPA」

屋上に上がると、海雲台の海岸線が広がり
奥には無機質な高層マンション群が
押し寄せるように立っている。

その景色は圧倒的だが、どこか非現実的でもあり
僕は自分がただの観光客だということを
再認識させられる。

HILL SPA自体は古いが
清潔さを保とうとする努力が見える。
ここは「チムジルバン」やサウナが揃った
韓国の典型的な健康ランドの一つ。

だが、その内装や設備は
どこか時代に取り残されたような感覚を抱かせる。

表向きは「癒し」を提供しているのだが
その深層にはもっと根深いものがある気がする。

サウナに入る。
温度は期待していたよりもずっと低い
じわりと汗をかく前に、思考が先に冷めていく。
水風呂は20度前後。
冷水に体を沈める瞬間に訪れるあの「解放感」は
ここでは得られない。

結局、1セットで
「もういいや」と思ってしまった。
なんとも消化不良な気分だ。

釜山のサウナーたちは
これで満足しているのだろうか?
温度が低いのは好みの違いか?
冷たい水風呂が苦手な文化なのか?
と疑問が膨らんでいく。

「ととのう」という感覚は
まだこの地では浸透していないのかもしれない。

日本ではサウナが
文化的な体験になって久しいが
韓国はどうだろうか。
彼らはまだその感覚に
辿り着いていないのかもしれない。

日本で出会う外国人サウナーたちが
「ととのう」を覚えてから
頻繁に通うようになった姿を思い出す。

釜山にも
日本のようなサウナブームが来るのだろうか?
そう、もし僕がここで
徹底的に温度設定されたサウナを開き
広告を打ち出せば――
釜山に旋風が起こるかもしれない。

そんな空想が浮かび
僕は少しだけ微笑んだ。
現実はいつも、ちょっとした夢と共にある。
それを信じるかどうかは
サウナの温度よりも自分の中の温度次第だ

時のホテル【公式】さんのHILL SPAのサ活写真
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