時のホテル【公式】

2024.08.29

1回目の訪問

サウナ過疎地と言われるカナダの中で、ようやくその頂点に立つ場所を見つけた。バンクーバーから北へ約120キロ、車で2時間ほどのドライブでたどり着くのが、ウィスラーという名の世界的に知られるリゾート地だ。北米最大級のスキーリゾートがここにあり、雪の季節になると、世界中からスキーを愛する者たちが集まってくる。
ウィスラーはただのリゾート地ではない。何かが異なる。例えば、日本のスキーリゾートの周辺に漂う寂れた感じとは対照的に、ここでは新しい施設が次々と立ち並び、その豊かな北米経済の息吹を感じることができる。時間が止まったような静けさと、同時に新しいエネルギーが満ち溢れている場所だ。
そんなウィスラーに2017年、新たな一章が刻まれた。スカンディネーブ・スパ・ウィスラーという名のスパリゾートがオープンしたのだ。建物には贅沢に木材が使われており、その高級感は訪れる者を一瞬で包み込む。
中に足を踏み入れると、3つのドライサウナと2つのスチームサウナ、2箇所の水風呂、5箇所の休憩所、そして2つの温泉プールが迎えてくれる。サウナ室は広々としており、オーク材で作られた8メートル四方の空間には、コの字型に組まれた3段の椅子が配置されている。その広さはおそらく30人が座れるだろう。最上段でも座面の幅は120センチとたっぷりしている。
窓の外には、森林と山々が広がる美しい景色が広がり、日本庭園をリスペクトして配置された植物や石が見える。この場所でしか味わえない、特別な一瞬だ。
施設内では携帯の持ち込みが禁止され、会話も控えめにするよう求められる。そのため、この見事な景色や庭木の配置を他の誰かと共有することはできない。だが、それが逆に、この場所の神秘性を高めているのかもしれない。
受付で渡される真っ白で厚手のバスローブと2枚のバスタオル。そのうち1枚をロッカーに預け、シャワーを浴びて水着に着替え、もう一枚のバスタオルを持って、お気に入りのサウナへ向かう。サウナ室はドイツスタイルで、座面や汗の垂れる部分にはバスタオルを敷くのが作法だ。室温は90度前後と、驚くほど熱くはない。そのぬくもりの中で、私は窓越しに庭を眺め、20分ほどその熱に身を委ねる。続いて、水風呂に30秒、そして10分ほどの休憩。これを3セット繰り返した後、1時間のマッサージを受け、さらに3セット。合計で6セットのサウナを楽しんだ。
「ととのう」という言葉がここまでぴったりくる場所は、なかなかない。心が安らぎ、すべてが整う瞬間。

海外でのサウナには期待外れのことも多いが、この施設はその期待を超えるものだ。必ず訪れるべき場所だと、一言添えて今日はこのペンを置こうと思う。

時のホテル【公式】さんのスカンディネーブ・スパ・ウィスラーのサ活写真
時のホテル【公式】さんのスカンディネーブ・スパ・ウィスラーのサ活写真
時のホテル【公式】さんのスカンディネーブ・スパ・ウィスラーのサ活写真
時のホテル【公式】さんのスカンディネーブ・スパ・ウィスラーのサ活写真
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