中房温泉
ホテル・旅館 - 長野県 安曇野市
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燕岳登山のため中房温泉宿泊。事前に蒸し風呂の存在を掴んでいたので入れるか確認。このシーズンは手入れしておらずどうなっているかは分からず、また、道は宿を回り込んで行く必要があるとのことで、雪道を想定してゲイターを履いていく。結論、ゲイターはあったほうが良さそうだ。
そうこうして蒸し風呂にたどり着く。なるほど、確かに人の手が入った気配がない。ハンガーがあり衣服を掛ける。ベンチは雪が被っているためタオルでどかす。
室温が低くないか気になるところだが、いざ入室。たてつけの悪い扉をスライドする。心配とは裏腹に、源泉の蒸気からなる蒸し風呂はしっかりと稼働していた!地面の木の隙間から蒸気が出ているようで、場所によってずっと足を置いていられない程熱い。場所の選択は必要そうだ。ベンチに腰掛ける。体感的にはドライサウナの75-80℃の間か。じっくりと蒸されよう。硫黄混じりの源泉の香り、そして、源泉の湧くゴボッゴボッとした音。蒸気が日に当たると、細い粒子がまるで生き物のようにうねる。ただただ五感を感じる。
20分もすると心拍が上昇。外に出て、ジヨロジヨロと流れる水貯めからケロリン桶で水をすくいだし身体に掛ける。タオルを振れば凍る気温だ、水も当然のこと冷たい!肌が引き締まる。じっくりと蒸されたお陰で、しばらくは外気浴が心地よい。2セット繰り返し、3セット目を最後と決める。
これまでベンチに座っていたが、向かいの地ベタ?ゾーンはどうなのだろう。手入れされておらずやや汚れはあるが試しに腰掛ける。おぉ!熱い!地ベタのほうが熱い!木の隙間を見定め、火傷しないようタオルを敷き、胡座座りで蒸される。蒸気もムラがあるため、時々かなり熱くなる、まるでロウリュタイムだ。15分もすると満足に暖まり、冷水を被る。
水分を拭き取り、ベンチに腰掛ける。どうだろう。氷点下の気温に雪景色のなか、ポカポカとした身体が心地よいではないか。久しぶりに遠のきを覚えるに至った。
汚れや面倒さが嫌いな人には不向きだが、それも味と思える人なら、是非とも冬の中房温泉蒸し風呂を体感して欲しい。きっと満足するはずだ。
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