石狩天然温泉 番屋の湯
温浴施設 - 北海道 石狩市
温浴施設 - 北海道 石狩市
2セット。
お墓参り。久々だからちょっと探す。放哉の「墓の裏へ廻る」の句を思い出す。
当時のお墓は今のみたいに名前は刻まれてなかった、という説があって、裏に回っても石のゴツゴツした面があるばかり、と。家族に合わす顔がないから裏書きで安否を〜とかいうしみったれた解釈よりこっちの方が好き。存在の耐えられない軽さ、って感じがする。
北日本一の花街から今朝発って、昼前にもう、びっくりするくらい神妙な心持ち。墓参りって、こんなだよな。
番屋の湯に着く。
これが、噂のユキちゃん……。草を食べている。ずーっと、食べている(風呂から上がっても食べていた)。
可愛いので見ていて全く飽きない。いかんいかん……、パパッと昨晩のセンチュリオンのサ活書いて、今日のサ活する。
それにしても、広いネ。静かで、時間の流れも心なしゆったりしている。
すごい、風が吹いている。脱衣場でも感じる今日の風の強さ。
100%源泉の掲示。引き戸を開けると内湯は低温、高温にジャグジー。露天もあって、全部モール温泉だ。うぉぉ、たまらん……!
洗体、低温でゆっくり湯通し。今日2軒目のサウナなので疲れないようにじっくりやる。
サ室。これは、、、湿度が高い!
温度はぬるすぎず、痛いほどに熱くもなくちょうどいい。そこに湿度が噛み合って、おいらのウチの近くで例えるなら……岩内のおかえりなさいだな。広さの感じも、あそこに似ているように思える。
相当いい汗が出て、2セットともに5分でキメる。やっぱり、2軒目はそうなっちゃうな。
外気、椅子が5つ。いい風のなか、ふーっと休んでいたら、トンボ、すごい飛んでるのね。
膝に一匹とまる。赤トンボ。思わずじっと観察しちゃう。
……なんか最近、ととのい中は、ムシを見ちゃうな。
ホームの甘露で排水に流されながらバタバタ藻掻いてるでっかい蛾とかね。蛾は基本おっかないけど、そんな必死になられると、頑張れ! って気分になる。
幽泉閣じゃアリが流されてた。頑張れ、ってちょっと泣きそうになって。当時、ぶっちゃけ仕事辞める気でいたから笑 そいつは排水口に1回落っこって、あー……って淋しくなってたら這い出て来てテンション爆上がりですよね。そうだ、頑張れ!
……ちょっと、サウナ控えた方が良くないか(白い目)
「なんで、物怖じしないですよねえ、トンボ」
隣に常連というおじさんが座って、にっこりしている。少しお話しする。
私は石狩でして……俺はニセコ、倶知安の……墓参りで……、私は東京で働いてたんですがね……、北海道も気候が……。
なんだかほっこりして、ニコニコしながら退館。
昼飯か。北区となれば、よし、贅沢メシだ。
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