京極温泉 京極ふれあい交流センター
温浴施設 - 北海道 虻田郡京極町
温浴施設 - 北海道 虻田郡京極町
サウナ:12分 × 2
水風呂:20秒 × 2
休憩:6分 × 2
合計:2セット
仕事終わり、色んな意味で激アツな、いつものホームサウナから足を伸ばす。
時あたかも夏なのである。蒸してきた。
ニセコの初夏の風物詩、自転車レースは明日のこと。
宿泊施設やその近辺は、どこもやや混んでいるらしい。
となれば、いざ、仲間とともに京極温泉へ。
宵の口、羊蹄山は肩まですっぽり雲をかぶっている。
土曜の夕方のこと、近所のご老人や、子連れのお父さん、部活帰り、よくわかんないけどおじさん、など客層は広い。
洗体、露天風呂で湯通し、今度はご存じシングル水風呂で水通し。
小松菜ならまだ固茹でかな、ほうれん草なら程よい食感かな、と見事なおひたしとなってサ室の隙間に潜り込む。
そりゃそうだ、土曜日なのでほぼほぼ満杯状態なのである。
ここのサウナの温度が比較的マイルドだというのもあるが、そもそもみな一様に年季の入ったベテラン揃いであるからして、そうすぐには音を上げてこない。
十五分近く粘っていたらしき一人が出ては、新しい一人が入ってきて知り合いを見つける。
短い合図で開いているところを教え、あるいは横に詰めて隣に来させ、例えばそれが上段席なら返す目くばせで逆にゆずる。
マット交換の従業員さんがあれば、一斉に立って剥がし、配り、敷く。
混んでいるのにある種の規則に貫かれていて、整然としている。
それでいて興味ありげな二人連れの学生さんがあれば、「そっちの消毒済みマット使いな」なんて二人からして赤の他人のおじさんが教えてやっている。
ストーブ間際の端っこから、これらのことをとっくり眺めていると、「美しい」なんてガラにもない単語が浮かんでくる。
そうそうそう、露天風呂のとこの落雪事故防止のチェーン、外れたんですね。
正方形の寝そべれる大ベンチ、なんて小憎らしいことをしてくれるんだ。
せっかくのご提案ならと、寝そべって、雲の流れを眺めるままにととのいをキメる。
施設の出来じゃない、特殊な設備じゃない、結局最後はそこに集う人間だ、なんて自己啓発セミナー帰りみたいな霊感を授かる。
この前の小金湯温泉だってもちろんいいサウナだったけれど、ちょっと、今日のサウナは大大大当たりだったな。
心の垢が落ちたので、代わりに山岡家で血管にコレステロールを足して帰る。
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