いわない温泉 おかえりなさい
ホテル・旅館 - 北海道 岩内郡岩内町
ホテル・旅館 - 北海道 岩内郡岩内町
サウナ:10分 × 2
水風呂:40秒 × 2
休憩:8分 × 2
合計:2セット
ニセコパノラマライン冬季通行規制解除!
というわけでグッと近くなった岩内町へ繰り出すのである。
初めて通ったけどきっついくせに面白い道だやね。
ヘアピンを曲がるたんびに三日ずつ季節が遡っていくんだな。
上り坂が終わるころにはすっかり雪の壁で、開通待ってましたとばかりに春スキーヤーの路駐だらけ。
で、道が下ると今度は一気に季節が進み、岩内町に下り着いた頃にはほぼ初夏である。
桜散る市街地のへりに沿って西へ、西へ。目指す「おかえりなさい」は山の手にある。
外観から入ってすぐの畳間の景色から、まごうことなき旅館である。
窓がぽつぽつ開け放たれて、何とも言えず「春が来たな!」って具合の土の焼けるような、草いきれのような、ともかくあの胸がワクワクしてくる匂いがする。
いざ、入浴。
全体に黒を基調としていて、シックな大浴場だ。
眺めのよい内湯が一つ、露天(と言いつつ外は見えない)が一つ。
……なんだけど、露天風呂は冬期間、15時からとのこと。
「もう冬じゃないからやってるんでないの?」なんて下りて行ったら岩風呂の底が丸見えでにゃあの。
しゃあない。また来ればいいのさ。
身体を洗い、いざ。
サ室は、ここらの古い温浴施設によく見られるつくりで、たぶん施工業者が一緒なんだろう。
ロウリュできないタイプの熱源に石を乗っけて、それをレンガで囲う。
扉は蝶番の反動だけに任せておくと閉まりきらない。
最後にグイッと引っ張って、スコッ、と枠にはめてやる感じ。
常連さんと思しきおいさんより「それじゃ閉まってないのよ」とレクチャーを賜る。
前もって、ここを何度も訪れているサウナ仲間から聞いていたが、確かに、ドライサウナの割に湿度が十分保たれている気がする。
とっぷり汗をかき、汗を流して水風呂へ。
お、中々の冷え具合……13、14℃くらい?
そう長くももたずにいそいそ身体を拭いて休憩室へ急ぐ。
おかえりなさいは露天のつくりが特殊なので、外気浴はできないのである。
が、休憩室が窓全開の、日本海から山に向かって吹きあがってくるいい風がバンバン入って来るのでほとんど外気と一緒だ。
ととのって春の空気を吸い込んでやると、もう頭がどうにかなっちゃうほど色んな感情が満たされてくる。
やべーな、岩内町、空白地帯と勝手に思い込んでいたが、こんないいところがあったとは……。
その後、道の駅近くの海鮮屋でいくらたらこの二色丼、さぼーるでパフェ、木田金次郎美術館をぶらついてからタイヤを交換する。
岩内、絶対また来る。
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