天然豊浦温泉しおさい
ホテル・旅館 - 北海道 虻田郡豊浦町
ホテル・旅館 - 北海道 虻田郡豊浦町
大寒波の襲来であるからして、熱波でこれに応じなければならないのである。
26日、風呂の日だ。入浴料が安くなる。
じゃあサウナの日はというと、37日などカレンダーにないので諦めるほかない。
今日は職場のサウナ仲間と休みが一緒だったので、じゃあ行くかい、と誘ってみた次第。
さすが北海道の太平洋(内浦湾)側、天候は思ったほど荒れておらず、中々快適なドライブとなる。
思うにサウナには、「ここはステーキみたいな年一の贅沢」「ここは白ご飯みたいな毎日通い」というような区分けがある。
どこのサウナが一番好きか聞かれると困るのは、寿司とチョコどっちが好きか、エイリアンVS筑波山、みたいなあまりにかけ離れ過ぎた異種格闘技を脳内でやらなきゃいけないからなんだと思う。
しおさいは、俺の中ではカレーみたいなところで、ふた月にいっぺんくらい無性に来たくなる。
色んな贅沢サウナや普段通いは別として、間違いなく一番好きなサウナだと断言できる。
サウナ:15分 × 2
水風呂:1分 × 2
休憩:6分 × 2
合計:2セット
流行りのロウリュサウナではない。からっからのドライタイプだ。
水風呂も肌感覚17℃くらいか。しっかり冷たいわけではない。
なのに、この場内の明るさ。眺め。そして海からの風……今日は大寒波なのでさすがにツラいとしても、なんだろう。
全てが俺のツボにビシビシ突き刺さって身体中のこわばりが抜けていく。
サ室のテレビでは国会中継が流れ、議員さんが何やら弁を述べているが、もう耳には入らないし、「税金下げろ!」とかいうささくれ立ちも覚えやしない。
3セットするまでもなく深いリラックスと安堵を覚えて、ニヤニヤしながら喫煙室に入る。
飯を食って、そうそう、リクライニングチェアのある休憩室があるらしいねというから行ってみる。
これは、、もう脱力しすぎて原形がなくなるヤツだ……。
あとは横になって、阿〇窟の住人のように波を眺め続けるだけだ。
「月は一冊の書物に似ている」などと書いたのは寺山修司。
一晩眺めても見飽きることがないから。
仲間とととのい、美味いものを食べ、ただバカみたいに波のさざめきを読み続ける。
もうこれ以上はいらない。
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