地図からサウナが探せる！

タカラ湯

銭湯 - 東京都足立区

NORI

2022.04.23

13回目の訪問

千住で用事を済ませ、昨年6月に90年の歴史に幕を閉じたキングオブ銭湯、大黒湯に立ち寄る。小さい頃から慣れ親しんだ銭湯が、無残にも解体されていく様子を見て、ほろり。。。
でもその後、千住にアトリエを構えるイラストレーター、なかだえりさんの水彩画展で、大黒湯を描いたイラストに出会い、救われた気分に。

彼女のレトロな雰囲気の作品はどれも癒されるが、特に大黒湯の4種イラストは胸に迫るものがあった。気に入った大黒湯のイラストは既に売り切れていたが、それに似たイラストを新たに描いて下さることに。しかも、大黒湯の唐破風だけは、千住の安養院に移築する計画があり、イラスト売り上げの一部を応援として寄付できると聞き、えいっ！と購入を決定。
イラストの中で大黒湯は、素敵な思い出であり続けるだろう。

色々な想いを抱え、千住ジョグ散歩。久々に、同じ千住のキングオブ縁側、タカラ湯のセルフロウリュサウナへ。

仮面ライダーリバイスのロケ後だからか、ご近所の常連に加え、お若い方もちらほら。新規客は貴重、ようこそと心の中で声をかけながら、体を清め、早速サウナへ。

薄暗い高床式、小さなMISA社のフィンランド感のあるサウナ室。サウナには数人が出入りしていたが、桶が外にあり、ロウリュは皆さんしていなかった様子。

熱を溜めたストーブは、1回目のロウリュで、バチバチと凄い音がして蒸気が瞬間発生、手が火傷しそうに。
1セット目は相客と、2セット目はソロで。ロウリュの音をよく聞き、かけすぎないよう注意しながらも、好みにバチバチに仕上げる。蒸気が降ってくる感覚が好き。

1月の訪問時は、ゲルマニウム水風呂が湯舟になっていたが、また水風呂に戻っていた。温度計は相変わらず30度を指していたが、バイブラで体感低め。頭を縁にのせ背面浮きでじっくり体を冷やす。

カラン前で休憩したら、あまみもうっすら。
寝湯、バイブラ、でんき、ローズオイル配合のイングリッシュローズの湯で〆。
壁の真っ赤な地獄絵に描かれた、鬼に刺されたり、のこぎりで切られる人間たちを眺めながら、ピンクのローズ湯で気持ちよく溶ける。地獄を前に、天国感がかえって増す気がするのは何故だろう。

緑とツツジが美しいお庭を見ながらの湯上り休憩では、ウインドチャイムが、ほろんほろんと音をたてていた。タカラ湯は、無くしたくない。そんな思いで帰途へ。。。