蒸し眼鏡

2023.02.13

1回目の訪問

サウナ飯

やっと来れましたタビシロ!
宿に到着するとゲストハウスというより、お洒落な大人が集まるバーに近い雰囲気に驚く。
クーポン諸々が2人で合算すると12000円分となる。その額に喜んでいるとオーナーの方が
「明日ウィスキングがちょうどその金額でやれるけどやっていきますか?」
と神か悪魔か魅力的な提案をしてくださった。
行くっきゃない。きゃないきゃない。

チェックインを済ますとタクシーで田内屋さんという焼き鳥屋さんへ。松本に来たらここに来ることを決めました。いや、ここに来るために松本に来ることを決めました。

サウナ自体は薄暗く、天井は低いものの圧迫感はない造りで4人掛けほど。最初はご自由にとのことで1セット。
ストーブは大きさの割にパワーがあり、ロウリュウした瞬間に蒸気が全体に広がる。サウナを挟んだ隣の空間には人が1人入れる大きさの水風呂となんとお風呂!が並ぶ。水風呂は勿論パーフェクトでパキッとととのい、またサウナ室へ。

ウィスキングはまずサウナ室自体を70〜80度のマイルドな温度に下げ、始まる。はじめに、うつ伏せの状態で体の上でヴィヒタが舞う。そこはもう森の中のよう。そして頭の上にたっぷりのヴィヒタの束が置かれ完全に視覚が奪われると同時に香りを「飲んでいる」かのような感覚になる。
全身を撫でられ、そして優しく叩かれる。時には足先などの末端をゆっくりと包まれ体全身から温められる。
程なくして背面の施術が終わり、サウナ室の扉を開けて新鮮な空気を入れて休憩時間を設けてくれる。ここで少し息を整え仰向けになると
「少し冷ましますね〜」と
冷水をデコから上の頭、両手、両足とかけられる。ここが死ぬほど気持ちいい。
そこまでは少し自分で鼓動を感じるほど熱かった体がその温もりはそのままに、息苦しさだけが取り除かれる感覚。言うなれば日本酒をたらふく飲んでいるときの、やわらぎ水。違うか。
仰向けでもまず顔をヴィヒタで埋めてもらう。全身は勿論、脇やお腹を丁寧に温めてもらう。最後は温度をガッツリと上げ、全身をこれまでより強くはたき、叩き、フィニッシュ。
水風呂へ向かうとまるでさっき開いた毛穴から松本の名水が染み込んでくるような気持ちよさ。
ふと横を見るとリクライニングの椅子が布団のシーツのようなもので覆われている。
そこに座るように言われ向かうと例えではなく本当に赤ちゃんのお包みのように全身を顔を残してぐるぐるに新しい布で覆われる。
ないはずの赤子の記憶が蘇る。
グルグルと頭が回る中、最後はコシチャイムというフィンランドの風鈴を頭の周りでカランカランと鳴らしてもらった。
もうこれを幸せと呼ばずしてなんと呼ぶか。

蒸し眼鏡さんのタビシロサウナのサ活写真

田内屋

焼き鳥

松本イチ

サウナ飯 supported by のんあるサ飯
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