2022.08.29 登録

  • サウナ歴 2年 1ヶ月
  • ホーム スパ&カプセル ニューウイング
  • 好きなサウナ 浮つかず、寡黙な中年がマナーを守って楽しむ清潔で静謐な場
  • プロフィール サウナ途中に口内に広がる何とも言えない恍惚感が得難い紳士です。
絞り込み検索

地域

選択する

条件

選択する

中谷J太郎

2024.06.08

1回目の訪問

そうです、私は中年。同質性に包まれて育ってきたから、中高年、老人が静かに佇む、そんな涅槃のような昭和サウナに無意識に足が向いてしまう。でも多様性の時代。なにか脳に刺激を与えないと、色んなところが機能低下して、あっという間に時間が飛び去り、ほんとに涅槃に行くのではないかと思い立ち、キラキラした若者たちが、ウフフ、とキャアキャアしながら過ごしてそうだな、嫌だなあと思いながらも、ここに初めて行ってみることにした。

ここは北欧だった。フィンランドにもエストニアにも仕事で行ったことがある。アキカウリスマキの映画は大好きだ。ただ、そこでサウナには行ったことはない。ドイツのベルリンのサウナで、寺沢武一が描くような高身長の金髪女性のアウフグースを浴びたことはある。この話はまたどこかで思い出そう。

とにかく、その世界観だった。昭和サウナが仏教の涅槃であれば、ここのサウナは、北欧神話の森である。森の奥深く。ムーミンが住むところである。

予約制なので前半2セットは貸切状態に。セルフロウリュ天国。桶サウナは特に蒸し上がる。瞑想サウナは意外に造りが薄いのか、外の音を拾い瞑想し難いが、押入れで寝るような気分で蒸し上がる。どこのサウナもアロマが効いていて、清潔ですごく上質だ。

水風呂が無いが、ここはそう北欧の森。アイスサウナという氷の洞窟で冷え上がる。悪くない、そう、俺はムーミンだ。ここはムーミン谷なんだ。エイジレスだ。そうだ、俺は中年であって、中年ではない。

3セット目から時差で入ってきた若い男の子たちも皆大人しく、静かな生き物だった。ニョロニョロだ。

整いスペースはごく限られている。ここも皆の論点だろう。でも普段ホームサウナで整いイスから、あぶれ慣れている俺ことムーミンには関係ない。4セット目は男女共有の半外気浴スペースに行く。ここはまさに谷だった。

ここの唯一のリスクは、この谷だろう。べちゃくり女子や男子たちに遭遇するリスクがある。女子はあれだ、ミイだ。運良くなのか、いつもなのか、幸いにも誰ひとり言葉を発さない好環境の中、谷のインフィニティチェアに沈んでいった。セルフロウリュのおかげか、ここ最近味わったことのない、ドーンと深く染み入るような整いに包まれていった、、、

気づいたら、神保町の用心棒で、まぜそば全部のせを食べて、ガリマヨを噛み締めていた。あれは夢だったのだろうか。いや俺は確かにムーミンだった。あれは、日本で味わえるサウナではない。北欧のサウナが確かにそこにあった。

ありがとう、ムーミンの父、米田さん。
https://www.1101.com/n/s/sauna/interview_yoneda/2021-07-27.html#:

続きを読む

  • サウナ温度 90℃
19

中谷J太郎

2024.06.01

1回目の訪問

サウナ飯

そうです、私は中年です。ホームである。正確には、職場近くでホームとしたい錦糸町ニューウィングと、マイホーム近くでホームとなるのが、ここである。

綱島、宮前平、ここ、すすき野の3店舗を構える、言わば、湯けむりグループ三兄弟の末っ子的立ち位置。昨日、次男と思う宮前平では、ぺちゃくちゃ男子たちのせいで整わなかったので、ここ末っ子ホームに向かった。次男ですら、あの様子なので、長男の綱島には行ったことないし、行かない。

末っ子のここ、すすき野は、回数券を買うと、一回あたり720円である。自分には辛い時、苦しい時、悲しい時がある。だって中年だもの。上と下に挟まれる中間管理職だもの。なんか就職氷河期だったり、特に個性の無いポスト団塊世代とか言われたり、もう、相田みつを的パワーワードである、だもの、を連発したい気分の時、早朝7時から、とか、平日のお昼、とか、平日週末早朝夜問わず行きまくってるのだが、週末の午後3時から6時くらいまでは、いい感じの混み具合なのだ。

今日も、6段サウナ、26名くらいのキャパに対して、だいたい半分。最上段も少し待てば座れる。最上段となると、脚のふくらはぎ、ハムストリングスまで、じっくり茹で上がるのを感じる。

そして、だいたい、この時間帯には、ぺちゃくちゃ男子たちが余りいないのである!!!幼子が無料のため、偶に幼子を連れた若い父親が入ってくる。幼子は、そりゃ喋る。でも自分は、これを、童(わらべ)と呼ぶ。童の嬌声は自然なもので、ぺちゃくり男子たちのそれとは違う。童は音を発するものだ。だから、私の整いの邪魔にはならない。妖精みたいなものだ。自然界には必要だ。ぺちゃくり男子たちは去ね!

3セット目で、ここ最近では稀にみる次元へ到達する。整いのピリオドを越えると、ふと寝ている時がある。ここは整いイスが少ないと言われる時がある。でも、だって720円だもの、と思うと、何も不満はないし、どこでもロダンのポーズで整えれるようになる。これは進化だろう。

そして、今日は、自分の中のリトル中年にどこまでプレーしたいんだ?と問いかけたら、4セット、と答えたので、高次元まで旅立った。完全勝利である。

私は痛風を二度ほど嗜んだが(あれは風が吹かなくても痛い)、高次元を超えていくと、風に当たるだけでセロトニンが出てくるようになる。素晴らしい、我がホーム。これが720円。日本の銭湯文化である。

かき氷メロン、ノンアルドライ

アイスランドに旅立ちました

続きを読む
13

中谷J太郎

2024.05.31

1回目の訪問

私は中年。歳を重ねると、あれっ!ここも?というくらいに心身の不調も重なり、そして自律神経が乱れ、眠りの質が低下していく。そんな私を救うのがサウナ。Sauna save my life

1年以上ぶりに、こちらへ。昔何回か来た時に、毎回客層の筋の悪さに辟易したことを思い出す。宮前平駅から結構な傾斜の坂を登るのに、まあよく人がいるなと感心した。

金曜日の夜6時だと、そこそこの入り。セルフロウリュウのできるサウナは二段構え、上段に座ると、なかなかの高温と湿度に包まれていく。いい、いい。静謐な空間。水風呂も2桁ではあるが、なかなか冷やしてくれる。よいぞ、よいぞ。動線はやや悪いが、昔と比べて、ゆったり整いイスが増えていて、外気浴も中も、あぶれることがない。2セット目までは、なんかこう、慈愛と至福に溢れた世界で、3セット目であの世に突き抜けるような、そんな盛り上がりがふつふつと湧いていたのだが、、、

19時を越えると、湧いてきたのは、ぺちゃくちゃ若者男子たちだった。サウナの中も、洗い場でも、外の露天でも、ぺちゃくちゃどころか、大声だったり、ねえ、チミたちはどこから来たの?おしゃべりに来たの?学生なの?なんなの?と、全裸のまま1人1人並ばせて問い詰めたいくらいに、ぺちゃくちゃ男子グループが大量発生していて、ぶち壊し。

若い頃に不調なんてないんだから、若い男たちはみんな不健康に酒を飲んでこい。湯に浸からなくていい、サウナで整わなくていい。サウナを捨てよ町へ出よう。あるいは、おしゃべりサウナを作って、おしゃべり男子たちを収容してくれ。ちょっと高くしてもいいから、私語厳禁タイムを作ってくれ。

とか考えながら、そうか、私は中年、ここはおしゃべり男子たちの憩いの場なんだ、と改め直し、もう、ここに来ることはないな、と思い、整わずも迷わず帰ることにした。施設は良いのに、、、

続きを読む
10

中谷J太郎

2024.05.29

1回目の訪問

水曜サ活 サウナ飯

私は中年、50も見えてきた。サウナに求めるのは、自律神経の整いと瞑想。会社の定時少し前に飛び出し、くたびれた体と心をリブートしてくれるのは、そうサウナ。でも友達とぺちゃくちゃ喋る若者たちとは絶対交わりたくない。自然と、半年ぶりに錦糸町に足が進む。

水曜日の6時手前は、混まない。母数が増えると、ぺちゃくちゃ喋る若者が友達付き合いでやってくる。若い男子はサウナで整う前に、街に出て、女を口説いて来い。あるいは、もっと酒を飲んで、飲食店を潤うようなことをしてくれ。生殖活動に勤しめ。

ボナ→テルマーレ(ロウリュしても、ひとり)→カラカラ奥の瞑想スペース→ボナ、で、やはり最高の世界に辿り着く。サウナは文化だ。フィンランドのそれ、ドイツのそれ、でもなく、日本が誇るべき、そしてインバウンドにはナイショにしておきたいサウナの文化がここにある。エンターテイメントだ。中年の男たちが現実から浮かれた夢を見る浦安だ。

7時を回ると、人が増えてくる。ぺちゃくちゃ連中も現れる。じゅうぶん仕上がったので、食堂に行く。アホみたいなビールを死にそうになるくらいにグビグビ飲む。チャーシュー食べる。皿うどん食べる。コロッケと味玉を肴に焼酎飲む。これで死んでもいいではないか、大和男子の本懐ではないか。

ニューウイングを営んでいる人たちは、天才だ。

チャーシュー、焼きうどん、コロッケ、味玉

全て美味い

続きを読む
19

中谷J太郎

2024.05.27

1回目の訪問

サウナ道場

[ 東京都 ]

そうです、私が中年です。50台まで、あともう少し。島耕作にはなれなかった。でもストレスは平等にやってくる。自律神経は整わず、左耳に水が溜まる。

会社と家の中間に渋谷がある。渋谷は怖い街だったが、今では、よくわからない地方からやってきた若者たちと、よくわからない世界中の地方からやってきた観光客が集まる場所だ。ロンドンのオックスフォードサーカスみたいなところだ。でもオックスフォードサーカスにはサウナはない。

サウナと水風呂と椅子の動線を気にするなら、家路の動線にあるサウナに行くべきだ。いちいちサウナのために遠出する行動は、サウナの動線を語ることと矛盾している。

そんなことをつぶやきながら、センター街のど真ん中にあるサウナ道場にやってきた。エレベーターの時点で、敬語を使い合う若者男子2人と、たぶんマルチ商法をスタートアップとして頑張っている若者男子と乗り合わせる。

ここは喋らせない。ぺちゃくちゃ男子のお友達仲良し子良しは、みなサウナの無い地獄に落ちればいいと常日頃思っているので、素晴らしい。

センター街のゴスい空気の中で、ストイックなまでに、タイトな空間で、激アツなサウナと、桶から冷水が落ちてくる汗落としのシャワーと、キンキンな水風呂と、10くらいのインフィニティチェアを並べた動線はすごい。これは道場と呼んでもいい。

整える。くるくる回って、整える。無駄がないというか、狭い空間に動線を設計してるから、タイトである。くるくる回る。あー、あれだ、あれに似ていると思う、そうだ、ハムスターだ。

お前たちは冷や水浴びるより、センター街で女の子を争って街中で戦い合えよ、と思うような、筋肉質な若い男子たちが、ハムスターのように、くるくる回る場が、ここサウナ道場だ。そのビルの下では、裸の男子たちが、くるくる回っているとは想像もしていない、世界各国から来た旅行者たちが天下一品に並んでいる。

素晴らしい街だ、渋谷は。

続きを読む
3