春日井温泉
銭湯 - 愛知県 春日井市
銭湯 - 愛知県 春日井市
久しぶりに訪れる
サウナ室に入ると先客二人。
口にカットで食べさせてくれるステーキハウス店員がつけている透明のマウスガードを二人とも着用してて、口が無防備な俺は完全にマイノリティであり居心地が悪い。
ニ対一という構図のまま暫し蒸される。
サウナマットが湿っておらず、一度やってみたかった春日井温泉タオルを上方の縁に干す。
干しながら分かったことだが、縁の隙間から熱い蒸気が出ていた。
ニ対一のマイノリティは変わらず、湿度高めのサウナ室で過ごす。次に入ってきた人はマウスガードはしておらず、これでニ対ニ。一人増えるだけで、不安が取り除かれる単細胞。
冷たい方の水風呂でこんこんと湧く井戸水で頭を冷やす。そのあとはお待ちかねの滝の音を聴きながらの外気浴。
スパ銭のオルゴールが意図を持ったものであるなら、滝の不連続であり繰り返される音は思考を突き破る力強さがある。蒸されて冷やされて絆された身体に容赦なく浴びさせられる滝の音。滝の国への扉は開かれ、支柱が損なわれて最早、座っていられなくなる。
美というものが眼前に在る。確かに在るのだ。
溶けていく感覚と繰り返される滝ビートに乗せられ、身体はもっとも自然な象で露天風呂に溶けていった。
男
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