箱根湯本・湯の里おかだ
温浴施設 - 神奈川県 足柄下郡箱根町
温浴施設 - 神奈川県 足柄下郡箱根町
✨父と桜とラストサムライ✨✨
箱根までの道中、深い紅色や淡い桃色の早咲き桜が、誰にも祝ってもらえずに寂しそうに微笑んでいた。
生死の象徴とされる桜を見ると、少し嬉しくもあり悲しくもある。
もうすぐ父の一周忌。
昨年の春、満開の桜が散りゆく中で息を引き取った父を想う。
サウナストーブの前、オルゴールの柔らかな音色に耳を傾け、父の死を回想する。
満開の桜と死。
思い出すのは〝ラストサムライ〟だ。
渡辺謙が演じる武士〝勝元〟は満開の桜が散りゆく中、
〝Perfect〟
と言って息絶えた。
数年前から介護が必要だった父、最後は歩くことも話すこともままならず、まるで幼子のようだった。
そんな父は晩年、何かあると母に〝ありがとう〟と伝えたという。
繰り返し、繰り返し〝ありがとう〟と伝える父は、わたしの知っている父とは別人だった。
そのせいか、母は父の介護をつらいと思ったことがないと言う。
桜をこよなく愛した父。
散りゆく桜の中での最期、勝元のように〝Perfect〟と思えたかどうかはわからない。
澄んだ水風呂で身体の熱を冷まし、箱根の空の海をゆったりと泳ぐ白い雲を仰ぐ。
父は、きっと一生分の〝ありがとう〟を母に伝えきったのだろう。
故に、父が旅立ったタイミングは〝Perfect〟だったのではなかろうか。
天に向かって立ち昇る〝魂〟のように見える湯けむりよ。
わたしの〝一生分のありがとう〟を天の父に届けておくれ。
湯の里 おかだ✨
今日も豊かな気づきと魂の洗濯をありがとう✨✨
女
とっても素敵な文章でした😌
自分が年齢を重ねると言うことは、親も同じだけ歳をとっているんですよね。ムーミンママさんのサ活を拝読し、病気の母をいつも支えている父の姿を思い浮かべました。勝手ながら、家族愛に支えられてきっとお父様はperfect な人生を歩まれたのではないかと想像させていただきました☺️
ありがとう。
ウチの親父はまだまだ達者で人の話を聞かない困った人なんですがそんな性格の人間がありがとうと常に言う様になったら…と自分に置き換えて考えてしまいました。少しうるさい位が元気なんだから幸せだと思えるようにならんといかんですね。
きれいな桜! と、自分といえばまったく父親と交流がない人生で、最期を迎える数時間前の病床で「なんでこれまで肉を食わなかったの?」と聞いたら(父は生涯、一切の食肉を口にしなかったので)、「モサッとしてそうだから」と言われ、もっと仲良くできたんじゃないかな、と思えたことを回想しました。
わたしもしばらく前に父とお別れしていますが、湯けむりを魂が昇るみたいだなーと思ったこと思い出しました。幼き日の父と親になってからの父は印象が少し変わったけど、ご飯を作るとき、風呂に浸かるときふとした時に父のことを思い出します。そしてこのサ活をみていろいろなことを思い出しました。ありがとう。
果たして自分は嫁に言えるのかと自問してしまいました。ウーン。今はこっぱずかしくて無理です。ある種の諦観があって初めて口にできるのかもしれませんね。ご供養トントゥ
お父様は、とても幸せなまま旅立たれたのですね。それは遺された者にとっても、とても幸せな事ですね🌸 うちは両親の仲が悪いので羨ましく思います☺️ これからもサ活と充実した日々が続きますように♨️
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