谷地頭温泉
銭湯 - 北海道 函館市
銭湯 - 北海道 函館市
足跡をすかさず消すような雪の中
函館山の麓に鎮座する
北の重鎮、ラスボスともいえる谷地頭温泉に来ました
明治15年から湧いている温泉
昭和26年から掘削し直し市営の施設へ
近年民間の経営に移る
雪をかき分け入口に入ると
蕎麦屋のカレーのアロマが広い空間を満たしていた
食欲を刺激してきます
珍しいアロマ…オイルでも売ってたら買って帰ろ
400円ちょい(値段忘れた)のアヴァンギャルドな料金を払い二階の浴室へ
階段を上がると円形窓のロビーがあり開放感たっぷりで外の惨劇を確認出来ます
広々とした脱衣場では海漢達が寛いでいる
圧倒された僕は白石の様にスルスルと浴室へ
夥しい数のカラン(100…位かしら…)に囲まれて
大きな円形の湯船が3つ
あつ湯、ぬるゆと別れており加水にて温度調整しています
熱湯は45℃くらいかな
源泉付近へ行くと熱湯コマー…
ぬる湯もそれなりに熱く
イヤコレバイブラじゃねーだろって位
ボッコラボッコラ湧いてて好きです
塩味が凄く強く、鉄分も豊富に含まれ
黄褐色で濁度は凄い
浴感はピリピリしてズッシリと重い
湧出温度は60℃ほど
比類無い程の暖まり具合
大地の秘めた熱と性に魅了されてしまった
後ろ髪を引かれながらサウナ室へ
コンクリート造りの武骨なベンチは対面側に一段
こちらは二段で7人制限
遠赤ストーブの上に放湿装置がありムシムシしています。90℃程なのですが、発汗まではあっという間で大変なことなのです
給排気口は見当たらず、扉の開閉由来のみの空気の流れ
しかしながら居心地はとても良く、つい長居してしまった
脱獄してすぐの掛け流しの水風呂へ
掛け水だけでも御免なさい惡うござんしたしたくなる程の冷たさ!
それでも火照った身体を沈めると
源泉とは違うベクトルに振りきった柔らかくてキレのある軽々しい地下水がとめどなく冷やしてくる
水温計はありませんでしたが、シングル…
一概にシングルったって0から10℃違うし
水流無いのに…!?
明らかに5℃切ってる
凍る前の水だった
フラフラして目の前のイスにもたれた
角度90℃のジェットコースターみたいな落ち方でぐわんしながら
ピタゴラスイッチってすげぇな…
などと考えていたが軽快な曲と流れる球体はやがて溶け落ち 極彩の思考の奥底へ消えた
雪と湯気で真っ白の露天へ
縁に腰掛けほんのり暖かい湯気と足元にオーバーする温泉が心地良かった
視界が開くと五稜星の浴槽
もう少し早く湧いてれば鬼の副長も浸かったかもね、などど思いを馳せた
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