カプセルホテル&サウナ コスモプラザ赤羽
カプセルホテル - 東京都 北区
カプセルホテル - 東京都 北区
土曜日 晴天 通常利用
館内滞在時間 12:45 〜 16:30
入泉時間 昼の部 12:50 〜 14:45
入泉プログラム
昼の部 S(10 × 4) M (1 × 4)G (10 × 4)
本日のビール 缶ビール(500ml)3缶 他
本日のメインディッシュ 〝あの人〟
今日もあの人の影を追って見知らぬ場所まで来てしまった。ここは通常ならば昼呑みの聖地と呼ばれる赤羽である。思い返せば人生で初めての立ち飲みを教えてくれたのも、あの人だった。そんな彼を求めて受付のある地下階への階段を降りてみた。
少しでも偶然のチャンスを増やそうと願い、10時間利用を申し込むと、引き換えに電子ロッカーキーと館内着を受け取った。念のために与えられたロッカー以外の列も見回ってみたが、彼の姿はなかった。一糸まとわぬ姿になって浴室へ向かってみたが、少し滑る床に年老いた彼の事を心配してしまう。滑って転んだりしてないだろうか、老眼なのでカランの温度調整が分からず冷たいシャワーに驚いていないだろうかと。
はやる気持ちを抑えて内湯で下準備をしてから、温度の異なる二つのサウナの扉の前に立った。まずは低温の方から入ってみたが、彼の姿はおろか誰もいない。子供の遊び場ほどの狭いサ室には、彼が愛してやまないテレビの音だけが流れている。そこでテレビを見ている姿を思い描きながら蒸されてみたが、なかなか汗が出ず高温サウナへと移動した。
赤と黒の室内は、彼好みの湿度を感じるウェットスタイルだ。これならば汗をかきづらい彼が通うのも理解できた。しかし今日は姿が見えず、寂しい思いで汗と共に涙を流した。狭いながらも深さのある水風呂が老体には冷た過ぎないかと心配になったり、足が届かず溺れやしないかと不安になる。ドライエリアと名付けられた外気浴スペースには、たった一つの丸イスだけが置かれてあるが、お人好しで気の優しい彼の事だから周囲に遠慮してイスに座れてないのではと考えてしまう。
あまりに彼の姿を探し過ぎて、ドアストッパーに使われている置石すらも彼の姿に見えてしまった。それは使いかけの石鹸のフォルムや、ハンドソープのボトルさえも見間違えてしまうくらいだ。挙げ句の果てには綿棒の先にまでも彼の姿を重ねていた。
結局、赤羽での願いは叶わなかった。やけになって酒に溺れてまぎらわそうと立ち寄った隣り駅で奇跡は起きた。あてもなく知らない街を徘徊していると、こんな所で彼が待っていてくれたのだ。あまりの偶然に思わず駆け寄ってしまった。ようやく出会えた喜びに、生ビールで乾杯した夕暮れ時の川口だった。
シャチョーの無償の狸愛(a.k.a. 狸いじり)によって、赤プラサ活後に「たぬき」を発見し、再度赤プラに戻って、置石、石鹸、ハンドソープ、綿棒を撮影したんじゃ……ないかと思うとじわるw
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら