改良湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
平日 曇天 通常利用
館内滞在時間 21:20 〜 23:40
入泉時間 夜の部 21:25 〜 23:30
入泉プログラム
夜の部 (15 × 3) M (2 × 3) G (10 × 3)
本日のビール 缶ビール(350ml) 3缶
本日のツマミ なし
本日のメインディッシュ 〝ご無沙汰〟
現在の改良湯にリニューアルされてからは初めての訪問となるが、想像していたよりも以前とは全く違う銭湯に生まれ変わっていた。
都心の大動脈である明治通りから少し入っただけで、そこには昭和の風情を色濃く残す場所があった。遠い記憶の中では自販機が埋め込まれていた壁には、大きくド派手な鯨の壁画が飾られていた。それを見た瞬間に、古き良き昭和の銭湯ではなくなった事を受け止めるしかなかった。
時代の流れにはフィットした外観ではあるが周囲の街並みとは調和せず、少しオシャレすぎる外観に戸惑いながら白い暖簾をくぐった。館内に入ると出迎えてくれたのは番台ではなく、最先端の券売機システムだった。
フロントでタオルとサウナキーを受け取り浴室に向かって何よりも驚いたのは、入浴客の若返りだった。明らかに私が最高齢である事は間違いないくらいに若者たちで溢れかえっており、以前のようなお年寄りの楽園といった雰囲気は微塵も残ってなかった。
混み合うカランで身を清め、ライトアップされた内湯での予熱作業。サウナ待ちの行列が途切れるのを待って、ニュー改良湯のサウナに入った。8人も入ればいっぱいとなるサ室だが、改装当初は空前のサウナブームの到来など予測していなかった事だろう。運良く最上段に腰を下ろして無心になろうとするが、人の出入りが多すぎて発汗まで時間を要する。不必要な大声で会話する若者たちと洋楽のBGMにも次第に慣れてくると、ようやく自分のリズムを取り戻してきた。
神秘的なライティングの水風呂でクールダウンした後は、脱衣所に置かれたデッキチェアにて身体を休める。続々と若者客が押し寄せてくるが、近くに大学があるので体育会系男子が多数である。ジムのサウナを除けば圧倒的に体脂肪率の低さは No. 1 の客層だ。そんな若者たちの鍛えられた肉体に引け目を感じ、少しお腹をへこませながらの〝辱めととのい〟となった。
そんな屈辱もすぐに忘れてサウナ上がりに缶ビールで勢いをつけると、ご無沙汰している恵比寿のラウンジガールからの連絡に応える為に、小雨の中を足早に急いだ夜の明治通りでした。
男
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