サウナ&カプセルホテル 北欧
カプセルホテル - 東京都 台東区 事前予約制
カプセルホテル - 東京都 台東区 事前予約制
平日 晴天 宿泊利用
館内滞在時間 22:20 〜 翌 09:45
入泉時間 夜の部 22:30 〜 23:50
入泉時間 朝の部 06:35 〜 08:10
入泉プログラム
夜の部 S (10 × 3) M (1 × 3) G (10 × 3)
朝の部 S (10 × 3) M (2 × 3) G (10 × 3)
本日の生ビール 中ジョッキ5杯
本日のツマミ 揚げ出し豆腐
本日のメインディッシュ 〝ことわざ〟
月曜の深夜ならば自由になれるかと、あらぬ期待を抱いて上野までやって来た。艶やかに光る紅い看板に引き寄せられるように裏寂れた通りに迷い込むと、北欧特有の匂いに満ちたエレベーターに乗り込んだ。そんな期待も下駄箱の空き数を見れば、儚き願いだった事を直ぐに思い知らされた。
それは浴室前の脱衣所も同じで、小さな棚に押し込まれた館内着の様子を見れば、自ずとサウナの混み具合も察しが付く。ガラス扉の向こうには、ひしめき合うように男たちが群れを成し蒸されている。ひとまずは身を浄め、内湯にて時が過ぎるのを待った。
人の流れを見計らって上段に滑り込んだサ室内には、上野でも愛用者が増えてきたサウナハットの若者がいた。姿勢良く中段に座っている彼の後ろには、うなだれるように上体を前に傾け蒸されているオジサンが座っていた。真新しいサウナハットに覆いかぶさるようにしているオジサンのアゴ先からは、秒間隔で汗が滴り落ちている。その汗に若者は気付く事なく、一滴残らずサウナハットに吸収されていたのだ。そんな惨状を見ていて、ふと〝サウナことわざ〟が思い浮かんだ。
「ハットが汗鉄砲をくらう」
そんな若者を気の毒に思いながらも助けてやる事もできず蒸されていると、次に仲良し三人組が入ってきた。サ室は混み合っていたので三人並んで座れずに、二対一で離れて座った。そんな中でも三人の会話は続けられ、次第に話し声も大きくなってくる。多少の会話なら平気だが、私を間に挟んでの会話は決して心地良いものではなく、紳士的に席を譲りサ室を出た。掛け水をして水風呂で身体も気持ちもクールダウンしていると、三分も蒸されていない三人組が同時にサ室から出てきて、いっせいに水風呂に飛び込んだのだ。一気に水温が上がり怒りを抑えながら、サウナことわざをつぶやいた。
「三人寄れば水風呂沸かす」
おあとがよろしいようでと落語家気分のままに、江戸時代から暖簾を守る「蓮玉庵」で、蕎麦前の天ぷらと古式せいろそばをたぐった上野広小路でした。
男
「三人寄れば水風呂沸かす」 こんな日もありますよね…
うぅ〜。
面白かったです!
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