【閉店】スパリゾートプレジデント
カプセルホテル - 東京都 台東区
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基本、サ室でシャベリーノしている若者には、目くじらどころか目シャチも立てない人間ですが、苦手な人種がいます。それは、何に対してなのか周囲の誰もが釈然としない状態でキレているおっさん。
8割くらいのサウナーたちがひしめき合うプレジのサ室。テレビの音だけが響くサ室内にて、上段中央に座るおっさんが「ったくよー」「なに考えてんだか」「いい加減にしろよ」と、ぶつくさ独り言を放ち始めました。
「いったい何に怒(いか)ってるんだ?」と、目視したい衝動——と同時にあふれ出る「目が合ったら面倒に巻き込まれそう」感のせめぎ合い。せっかくなので代表して目を向けると、おっさんは体育座りで目をつぶっていた。
考えられること。
①寝言
このコロナ禍において、リストラを言い渡される可能性がなきにしもアランドロンな齢。長年勤めた会社に復讐を誓うおっさんだったが、まずは疲れを癒そうとプレジに訪れる。しかし、あろうことか空回りする復讐心で疲労困憊、眠りに落ちた。そのため、心の声が漏れ聞こえる結果に。
②戯れ言
おっさんの周囲には、うまい具合に若者軍団がひしめき合う。中には丹念に恥毛をデザイニングしている輩もいる。無造作ヘアどころか、無作為ヘアの温床となっているおっさんは、「これだからイマドキのワカモンは!」という、通り一遍の喝を冗談交じりで放ってみた。
③独り言
さりげにこれが一番厄介。なぜなら「独り言」というのは、意外にも当の本人は「言っている感覚」というのを持ち合わせていない可能性が高いから。つまり、隣に座った若者が「さっきからなんなんすか」と注意しても、「ぁん?」と、無自覚な返答をしてしまう。のちに事件に発展しても、おっさんは「急に若僧が来たから(QWK)」と、柳沢敦へのオマージュを働くかもしれない。
上記を踏まえて、導き出した回答はひとつ。
「そういうおっさんと出くわしたら、同じタイミングでサ室に入らない」
90分という、短いようだけど、ホラー映画1本なら余裕で見終えられるプレジのショートコース、1100円。
スチームサウナもあるし、喫煙所や食堂に避難したって構わない。要は「1100円分を満喫したった!」と納得できる材料にありつければいい。
結果、すんげえ居座るおっさん。
しかも10月からプレジ1400円に値上げ!
ダブルで音を上げた御徒町の夜。
[お詫びと訂正]
プレジのショートは3時間でした。つまり、『ミッション・インポッシブル』を見終えても、しばらく優雅に過ごせる時間がありあまるレベル。けんしろさん、ナイスショート!
男
あ、ゴメン。それ俺だわ。
けんしろさん、ご指摘ありがとうございます! 『ミッション・インポッシブル』どころか、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を1.5本くらい観賞できるレベルでした。ゼロがひとつ不足して恐縮の極みですが、お納めください。
スタイリッシュインモー!
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