湯乃泉 草加健康センター
温浴施設 - 埼玉県 草加市
温浴施設 - 埼玉県 草加市
生まれて初めてラッコを見たのは、さりげに大人になってから。小学校や中学校、高校なんかの遠足、修学旅行、林間学校の隙間に「水族館見学」も挿入されていた記憶があるけど、幼少期に海で溺れた経験がある身としては、海の中で余裕で呼吸をかませる生き物が憎たらしくて仕方なかったから、つぶさに水族館を見学することは願いもしなければ叶おうとも思わなかった。
そんな人生初ラッコとなったのは「鴨川シーワールド」。まだ潮の香りに拒絶反応がありつつも、当時「盗人猛々しい」という言葉が気に入っていて、鴨川シーワールドの「鴨川シー」部分が「鴨々しい」とも受容できて語感的に悪くない! という理由から出向いてみた。
感想は「ラッコとシャチがいた」というくらい。なんて感受性の乏しい人間でしょう。水森亜土ばりに「いたずラッコ!」、「サラダにラッコ! それルッコラ!」までのテンションには到底たどり着けず。
その雪辱を果たすべく、生涯2回目となった「ラッコ」。その館には、若いラッコからご年配のラッコまでたくさんいた。
メンマラッコ「今日のサ室……仕上がってやがラッコ」
誰より早くサ室ショウタイムに出演していたメンマラッコは、今にも果てそうな恍惚の表情で語った。
イケボラッコ「ここが噂のチンピリだラッコ! フクロがピリリとすラッコ!」
薬湯の説明を丁寧にしてくれるイケボラッコ。水風呂付近で「イケボラ…」と声をかけようと思ったら、まさかの偽イケボラッコがいたことも忘れがたし。
そして、館内を楽しそうに走り回る楽ッコ。これはほっておいてもよさそう。
遅れて参戦してきたのは、すじラッコ。筋骨隆々のすじラッコ、メンマラ、イケボラ、楽ッコとご対面。初対面とは思えぬヴァイブスで貝をたたき割るラッコの面々。
そしていつの間にか紛れ込んでいた楽ッコの仲間、黒ッコ(くらっこ)。見るからに裕福な施設で育ったような顔立ちで、体をヴィクンヴィクンいわせながら電気風呂を楽しむ。
錚々たるラッコのショウタイムを楽しんだあとは、場所を食堂に移して乾杯。宴もたけなわユキヒデを迎えようとした頃、主役は遅れてやってきた——です。ラッコ in the house。
ラッコなのに山下清のモノマネに興じるなど、なかなかの手の内を見せつけたところで、リアルに宴もたけなわユキヒデ。悲しみを胸に抱えながら、ラッコとお別れ。
結論:ラッコのサ室も水風呂も外気浴も電気風呂も食堂も、集った面々も最高でした。
男
いつかノドノラッコにハット被せて、水風呂に沈めたいですね。
メンマラとは破廉恥かつ光栄なネーミング!
朝読んだらジワジワきちゃう秀作🤣w
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