スパ・アルプス
カプセルホテル - 富山県 富山市
カプセルホテル - 富山県 富山市
85点
『くうねるあそぶ』
昭和終わりの温かい雰囲気のなか、日常生活の枠組みから離れて、食べたいときに食べ、寝たいときに寝、身体と水の境界線の狭間に彷徨い、自由を満喫するのにGood.
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キーワードはくうねるあそぶ。
昭和の終わり1988年日産セフィーロのCMで、糸井重里が創案し、井上陽水が口にした言葉である。
セフィーロのCMは複数あったが、その中でも、サングラスをかけたまま泳ぎ、岸に上がった陽水が
"今日はもうおしまい" と言うバージョンが自分は好きで、早く高校卒業して車買って自由に旅に出たい、社会人になったら自分で仕事や人生を自在にデザインしたい、などという気持ちが芽生えていたことを覚えている。
そしてあれから30年あまり経ち、あの頃描いたのとは少し違うけど、割と自分の生きたいように生きてきてるかな、などとずっと忘れていたセフィーロのCMをふと思い出し、そう思った。
サウナはロッキーサウナが1つ。
温度フェチには少し物足りないスペックだと思うが、ひたすら快適で、普段より時間が過ぎるのが早く感じられ、いずれ時間を気にしなくなるのは、湿度コントロールの賜物か。今日はオートロウリュ不具合ではあったが、灼熱地獄とか意味ないかもなと感じさせられる。
水風呂は15度程度の適温、広々としていて非常に気持ち良い。
神戸クアハウス、しきじ、アルプス、に順序をつけるのはナンセンス、好みがあるとすればどれ?、ということかなと思う。
水風呂での水の飲みやすさでアルプスはNo.1。
グルシンとかより水質かな、と思いを新たにさせられる。
浴場内の特徴はあとは普通。
しきじのような薬草系、神戸クアハウスのような温泉系、ウェルビーのような他にない工夫、とかは別にないが、サウナ水風呂のバランス、身体に負担のかからない包容力が非常に素晴らしい。
食事は魚を中心に種類も多く、美味しい。
昼飯、夕食、などというカウントから離れて、何回でも食べれば良い。
カプセルも休憩処もストレスフリー。寝たいときに寝たいところで寝れば良い。
色々な活動をきっちりやらないといけない日常は、食う、寝る、遊ぶ。
気の赴くままに、人の多くない環境で気持ちよい時間を過ごせるスパアルプスでは、自然と、くうねるあそぶ、に活動が変わる。
聖地とかそんなのあるの? 誰が決めてるの? ってな具合のゆったり感が快適。
私はサウナハットを被ったこともないし、これからも被らないように思うが、デザインや色遣いがとても素敵だったので購入したアルプスオリジナルサウナハット、時々眺めたい。
男
あの頃の日産は車もCMも魅力的で好きでした
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