湯乃泉 草加健康センター
温浴施設 - 埼玉県 草加市
温浴施設 - 埼玉県 草加市
その2
満を持して入室。
おや?床が柔らかい?気持ちいいぞ。
そう。ここは、ゴム製のタイルマット敷いてあり、
その上に厚手のタオルが何重かに重なって敷いてある。
小さなことだが、そこに幸福感を感じる。
幸福には、大も小もないのだ。
そして、幸福は続き、最上段が空きそこに座る。
するとスタッフが入ってき、テレビが消され、照明は暗くなる。
これから、名物のロウリュが始まることを身体が読み取り、
心が湧きたってくる。
スタッフさんによる挨拶で皆、拍手。
一つ一つの礼節やマナーに、周りが同志だと思うとなんだか安心する。
スタッフさんの説明は以下の通り。
・これから、バケツ1杯分のロウリュを始めること。
・最上段はかなり暑く(熱く)なるので、覚悟が必要なこと。
・あまりに暑い場合は、無理せず一度出て、水風呂に浸かってから、戻ってきてもいいこと。
生粋のサウナ―達に、この前説。皆それぞれが覚悟を決める瞬間だ。
まずは、手始めに、ボンベ状のものから水を出す。アロマのようで、
芳醇な香りと蒸気が空間を駆け巡る。
温度は95度。既に熱い。暑すぎる。
しかし、ここでスタッフさんからひと言。
「これから、草加健康センターらしい暑さにしていきます。」
すると、バケツに入った水をサウナストーンにかけ始める。
かけるたびに、体感温度が一段、また一段と上がってくる。
皆、身体を前かがみにし、必死に耐えている。
地獄だが、快楽でもある。
ストーンから吐き出された蒸気は、スタッフの巨大なウチワにより、部屋を充満する。
極めつけに持ち出したのは、とある機械。
(よく街路樹の伐採をする業者が落ち葉をまとめるために、手持ちの機械で風を送ってまとめているが、
それだ。ブロワーだ。)
そのブロワーを希望の方には、ほぼゼロ距離で風を当てると言う。
なんという所業だ。そして、それに応えるサウナ―もあっぱれ。
最上段に座っている私は希望しなかったものの、2個となりの人が風を受けていた。
ゴオオオオという轟音が響き、そして、その風が後ろの風をつたって、物凄い勢いで私の背中に覆いかぶさってきた。
まるで、熱波のベールに包まれたかのようで、
既に汗を出し切った体から、さらに水分を絞り出された。
風を受けた当人は、満身創痍だった。
私も耐え切れず、サ室を後にした。(というか記憶が定かでないが。
男
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