2019.09.24 登録
[ 茨城県 ]
足を踏み入れた瞬間、心にふわっと風が吹いたような解放感が広がった。
高い吹き抜けが開放的で、大きな帳が柔らかく光を受けて舞っていた。
墨色が美しい焼杉の壁と吹き抜けに感動しながら大きな帳をくぐると、小さな扉が現れる。その先がサウナ室だ。
入った瞬間、すぐにわかる心地よさ。
フィンランド・NARVI社の薪ストーブの中ではゆらゆらと炎が揺れるている。温度計は80℃、マイルドでウェットな大好きなコンディション。壁一面を覆っているのは、職人が焼き上げたという笠間焼タイル。その数はなんと400枚を超えるという。
美しく、そして実に気持ちいいサウナ。
ロウリュをすると温かい蒸気が降り注ぎ、全身を優しく包んでくれる。
絶妙なバランスで、ロウリュの良さを存分に味わえるサウナ室になっている。
一緒に入ったフィンランド人のラウラさんも「心地よさに感動!まるでフィンランド」と喜んでいた。
サウナの本質に気づかせてくれる気持ちいい空間だ。
はじめからうまくいったわけではないそう。
なかなか温度が上がらず、試行錯誤を重ねて、やっと辿り着いたコンディション。
最初からそこそこの体感が生み出せていたら、この感じは生まれていなかったのかもしれない。
こんなサウナ室が増えて欲しい。そう素直に思わせてくれる。
こだわりの水風呂は2種類。
陶器の里・笠間ならではの信楽焼の壺型水風呂には、地下120mから汲み上げている天然水が注ぎ込まれている。「年中15~16℃を保ちます」と書いてあったが、冬場ということもあり体感はもう少し低め。とはいえ嫌な冷たさはまったくなくて最高。
もうひとつは、稲田石の浴槽で、こちらはチラーで冷やされた水が注がれていて絶妙な水温になっていた。
逆サイドにも同じ形の浴槽があるが、こちらは温かいお湯になっていて、入ると体も体もとろけてしまって抜け出せなくなった。天国。
そしてここは休憩も最高。
ど真ん中に用意されているのは、2m四方の畳敷レストベッド。大の字になって寝転ぶと、四角に切り取られた空が広がっていて、降り注ぐ太陽の光に包まれる。
1セット目は雲のない青空がパキッと広がり、2セット目は雲がゆっくりと流れ、3セット目は飛行機が横切って行った。夜は月や星も見えるのだろうか。
ちょうど良い風も吹き込んできて、全身を優しく撫でていく。
2階には畳が敷かれたエアコン完備の内気浴スペースもあり。この部屋からも空を眺めることができ、ぽかぽかの光が降り注いでくる。ポンチョに身を包み寝転べば、あっという間に時間が溶けていく……ヤバい場所。
KASAMABI、おそるべし。
[ 茨城県 ]
サウナエリアは、大きな家がもう1軒建てられそうな広〜いお庭に。
背の高い木々が立ち並ぶ庭を森林浴気分で進んでいくと、煙突が伸びるサウナ小屋とデッキに並ぶインフィニティチェア、水風呂、焚き火スペースが現れます。
オプションで焚き火体験もあってマシュマロを焼いて食べられるということで、もちろんお願い。
サウナ室の扉を開くと、出ました! ケンズメタルワークの薪ストーブ。
「俺は古民家とケンズを狙って巡っているのではないか」と思うくらい出合いまくっているストーブです。
今日も炎を美しく揺らめかせ、パチパチと薪の爆ぜる音を奏でていました。
変則的な2段ベンチで、12人収容くらいのサイズ感。この広さにしてはかなりオーバースペックなストーブなので、かなりのアツアツ仕様。あっという間に滝汗。水風呂に入らなくてもあまみが浮きあがっちゃうほど。
この中で大きな団扇でアウフグースをやってくれるってんだから、たまらない。
ジンジャーの香りのアロマ水をかけて、ゆっくりと団扇で扇いで蒸気をおろしてくれます。暑さにブーストがかかり、いろんなところから上がるため息と悲鳴。
それから、「氷水、やりますか?」とジョウロが登場。なんと仕上げは、ひとりひとりに脳天から氷水をかけるというサービス(もちろんサウナ室内で)。またも順番に悲鳴を上げていくことになるわけです。
この激アツからの脳天氷水はとんでもない快感ですよ。
水風呂は5、6人は入れる広々サイズ。井戸水かけ流しで体感14〜15℃くらい。
サウナの暑さに加え、水質も良いので、いつもより長めに入っちゃいます。
貸切なので頭までOK。水風呂で大の字 になっての浮遊浴が最高!
インフィニティチェアを最大限倒して、揺れる木々と空を見上げながら外気浴。
テーブルの上に用意されていたポットには温かいハマグリ汁が入っていて、ぼーっと休憩をしながら飲むと、えげつない幸福感に包まれます。
こういった温かい出汁系の飲み物のサービスは、冬場はすごい価値を生んでいますね。日本中の施設で真似してほしい!
最後は、焚き火をしながら焼きマシュマロ。
これがあるだけで非日常感がさらに何倍にもなっちゃいます。めちゃくちゃ思い出に残るサウナ体験になりましたよ。
次は焚き火ソーセージ(マッカラ)もやりたいな。メニューにないから、追加希望です。
サウナ後は、鹿島神宮参拝へ。
車で5分もかからない距離なので、絶対おすすめ。鹿園もあって、リアルに鹿を愛でることができますよ。
看板犬めんま→サウナ(アウフグース&脳天氷水)→水風呂で大の字→外気浴→ハマグリ汁→焚き火で焼きマシュマロ→鹿島神宮参拝→鹿
はい、パーフェクト!
[ 茨城県 ]
180年以上続く老舗のお茶農家が監修し、築77年の古民家と納屋を改修して誕生したサウナ。
その名も……NAYA(納屋)。
ここのシンボルは、2メートルの味噌樽水風呂。
明治時代に製造されたと伝わる樽で、ルックスも最高。
栃木県栃木市の老舗みそ業者から譲っていただいたそうなのだが、まだサウナの計画もない2年前に「何かに使えるかも」と手に入れていたとのこと。
ナイス判断。このシンボルがあるかどうかで大違いだ。
納屋の1階に作られたサウナ室は、入り口からもうキュンキュン。
茶室をイメージしてあえて小さく作られた扉は、まさに茶室の出入り口である躙口。
扉にある小さな窓からはゆらめく炎が見えている。こういうの大好き。
扉を開けると、ほのかに香るお茶の薫り。
毎日サウナや山賊サウナでもお馴染みの、長野県のケンズメタルワークの大きな薪ストーブが鎮座している。
3段ベンチ構成で、ちょうど今回のメンバー8人が座れるサイズ感。
照明や装飾は最低限に抑えられ、壁は漆喰仕上げの落ち着いた空間で、薪ストーブの炎のゆらめきが実に美しい。
ほうじ茶のロウリュで、香ばしい蒸気に全身が包まれる。
なんだかんだでお茶の香りはすごく落ち着く。やっぱり日本人に合ってるんだろうな。
今回は貸切利用だったので、特別に様々なお茶の蒸留水をロウリュ用に用意してくれていて、6〜7種類の香りを堪能することができた。どれも素晴らしかった。お茶農家監修だからこその贅沢!
サウナを出て、暖簾をくぐって外気浴スペースに出ると、目の前には7段の木製階段が付いた巨大な味噌樽。
注がれるのはもちろん天然地下水だ。
階段を上り切って、並々と注がれた水を見おろしたら、やっぱり飛び込みたくなるのがサウナー。
一気に頭までズボンと浸かれば超絶快感クールダウン。
「年間を通して16~18度の地下水が貯められています」と書いてあったが、冬ということもあって体感は12〜13度くらい。キリリとめちゃくちゃ気持ちよかった。
ポンチョに身を包み、庭に並べられたインフィニティチェアで外気浴。
冷えてきたらふらふらと納屋の中に入り、用意された温かい紅茶を静かに啜る。
時間もたっぷり3時間。一緒に行ったメンバーも最高。
ああ、幸せなんだろう。
日帰りで味わえる非日常体験。
サウナってすごいな。
[ 東京都 ]
暖簾をくぐって、まず驚いた。
そこには見事な日本庭園が広がっていた。
絶妙なバランスで調和する石たちや風に揺れる木々が実に美しく、奥にはずらりと並んだLafumaのインフィニティチェアも見える。さらに、畳の上にブレインスリープのピローとマットレスが贅沢に敷かれたエリアも。
水の流れる音のする方に目を向けてみれば、そこには池が……と思ったら、なんと水風呂だった。
温度計には9.4℃の文字。汲み上げられた井戸水が注がれ、自然に冷やされているらしい。
サウナのある蔵は2階建て構造。
1階サウナの入り口は、透かし彫りが施された美しい扉。
明治から残るこの蔵で元々使われていたものらしい。この時点で心を打ち抜かれた。
扉を開けてみると、光に照らされた格子模様のガードが印象的なストーブが目に入る。北海道・トウマ電子工業のサウナストーブだ。
壁や座面は陰影のある水墨調で、暗めのサウナ室の中でストーブだけが照らされているので、皆で囲炉裏を囲んでいるような気分になった。落ち着くねー。
土でできているため蓄熱効果も高く、輻射熱によって全身が包まれる温かさ。定期的に床やベンチに水を撒いてくれるので、湿度もどっしり。温度自体は70℃前後とそんなに高くないのに、身体の芯から温まっていくのがよくわかる。
ベンチも土で作られているので、岩盤浴のように下からも熱が上がってくる。枕も用意されていて、ごろりと横になってみると、それはもう至福の時間。
一緒に入った人ちも皆、「いつもと汗の出方が違う」と言っていた。
先ほど紹介したシングル水風呂は、実際に入ってみると、もちろん冷たかったのだが意外と大丈夫だった。いつもならシングルなら10秒くらいで上がっちゃうのだが、ちゃんと気持ち良いじゃないか。
これはきっと水質のおかげなんだろうな。もう少し水温が上がってくれば、水質の良さを存分に感じられるはず。
休憩の選択肢は4つ。
①Lafumaインフィニティチェア。良いのは知っている。やっぱり良い。
②縁側に腰掛けて。太陽の光に照らされる座布団。懐かし気持ち良い。古民家ならでは。
③ブレインスリープマットレス。家で枕を使っているが、サウナ後のマットレスは完璧。外気浴の最適解出ちゃったんじゃない?
④蔵の2階の畳でごろり。じんわり上がってくるサウナの熱が絶妙。寒い日の内気浴に最適。JIKONの真骨頂か。
どの休憩スタイルも言うことないクオリティ。特にブレインスリープ外気浴は神。ポカポカな春なら2時間は寝れるね、俺。
次は絶対に泊まりでこよう、仲間集めて。
楽しみだなぁ。
[ 東京都 ]
すごく贅沢なサウナ施設ができた!
「浴室(Bath)」と「リビング(Living)」という2つの場をシームレスに融合した「バスリビング(Bath-Living)」という空間での新体験!
なんとホテル客室のリビングと同じ空間に大浴場があるのです(なんならベッドルームも仕切りはあるけど、全面に窓が広がっているのでほぼ繋がっている)。
しかも広い! ドアを開けると思わず歓声上げちゃうくらいの広々客室。高級ホテルレベル空間で100㎡以上、天井も高く、大きな窓が広がっているので自然光がたっぷりと差し込んで、開放感抜群。
テレビ・ソファ・キッチンがあるリビングの奥には、湯気の上がるお風呂が見えている。一段上がった浴室スペースには、薬草風呂、水風呂、そしてサウナがあるのだ。
コの字型のサウナ室には、SAWOのストーブ。2段構成で上段は畳敷になっていた。
優しい温度設定になっていて70〜80℃くらいだった。設定は自分たちで変えられるので、「温度上げます?」という声もあがったが、いやいや、そのままでロウリュを楽しみましょう、と。
やや低めの温度で、みんなでゆっくり話しながら、ときおりロウリュをして降りてくる蒸気に包まれる。やっぱりこのくらいが最高だ。息苦しさもなく、すごく心地よいサウナだった。
ちなみにこの日は7人でサウナ室に入ったけど、あと1人入ってもいけそうだったな。
サウナ、水風呂、休憩……だけがここの楽しみ方ではない。
サウナ、水風呂、うたた寝。
サウナ、水風呂、お風呂でおしゃべり。
サウナ、水風呂、ネットフリックス。
サウナ、水風呂、ちょっとごはん。
サウナ、水風呂、朝まで爆睡。
なんて贅沢な時間だろう。
浸かって、話して、くつろいで。
都会にいながら非日常。
良いところができたなぁ。
[ 東京都 ]
扉を開くと、そこは見事に昭和のスナックだった。
花柄の絨毯に赤いベルベットのソファとシャンデリア、テレビに映るは釣りバカ日誌。
奥には、どこでもドアを彷彿とさせるピンク色の扉……
その先に進むと、そこはさらに異世界だった。
まるでディズニーのアトラクションに迷い込んだかのような洞窟空間。
ほのかな光が岩肌のような壁を照らし出し、独特なBGMと水の流れる音が聞こえる。
なんだここは。胸が躍る。
空間の真ん中あたりにある木の扉を開くと、そこがサウナだった。
木の香りにふわっと包まれる。丸太組みをあしらった壁が存在感を放っていて、小屋の中に入ったかのような錯覚を起こす。
ベンチはなくフラットフロアスタイル。左右に1台ずつタワー型のストーブが埋め込まれていて、みんなで横並びになって腰を下ろす。
温度はやや抑えめですごく心地良い。仲間で話しながら、ゆっくりじっくり体を温めていく。
やや低温好きの俺にはちょうどよく、かなり好きな質感だった。
奥へと進むと、階段部分に水が流れ出していた。
どうやらここが水風呂のよう。中を覗き込むと何やら光が見える。
水風呂に浸かってみて驚いた。そこにはもうひとつの小さな異世界が待っていた!
それは、サウナの守り神トントゥが住む国。
上から差し込む光は、Magic the Light監修のプロジェクションマッピングで、水風呂に入るたびに様々なシーンに触れられるようになっていた。
この演出が素晴らしかった。小さなスペースなのだが、これがあるだけで水風呂に浸かる時間が一気に特別なものに変わる。
ちなみに水は地下水が注ぎ込まれていて、水温も体感16度前後で絶妙。鉄分を感じる気持ちいい水質だった。
お香が炊かれた休憩スペースは、さらに洞窟。
微かな光と柔らかい影が漂う神秘的な空間で、ソファに寝転がって静かにととのったり、みんなでドリンクを飲みながら話したり。ついつい長い時間を過ごしてしまう。
仕上げはサウナ後のスナックタイム。
一杯飲みながら(俺はジンジャエールだけども)余韻を楽しむ……
この時間がまたすごく心地良かった。
コンセプトの秀逸さと造形の美しさ。
写真では伝わらない、素晴らしい世界観でした。
オープンしただけどばかりだけど、すぐに話題になって予約取れなくなりそう。
サウナーの皆様、今すぐGOです!
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。