焼け石にアロマ水

2021.06.26

1回目の訪問

【1セットのサウナ①】

こんなご時世だから3ヶ月ぶりの帰省。
久しぶりの帰省で家族サービスやら家事やら雑用やら、諸々やりたい事は満載なのだが、
それでもやっぱりサウナにイキタイ。
折角だから、帰省しているからこそのサ活とした。

土曜日。サッカー練習終わりの小学4年の息子を誘う。彼はサウナと言うより大浴場に行く楽しみから喜んで話に乗ってくれた。

実は彼には昨年サウナの手解きをしていて、子供ながらに「熱い→冷たい→気持ち良い」の流れを体感してもらい興味も持ってくれていた。
その時は、妻から幼い我が子を危ない世界に引き込まないでと言わんばかりのシラけた反応を受けたものだが、私としては「流石我が息子。血は争えないな」と内心嬉しくて仕方がなく一人ほくそ笑んだものだ。

それから少しの時間が過ぎた。私がいない間は誰一人彼をサウナに導く事はない。突如とした手解きにより、僅かにその入り口に立っただけの幼い彼にとって、今やサウナは過去の物に成り下がっていた。

だから今日はまた一から仕切り直し。また一から丁寧に手解く。
サ室に入る前、ここまで入念に体を拭く親子など、地方のいちスーパー銭湯には皆無だ。目の前を昭和時代を駆け抜けたであろう先人達な怪訝な顔つきで通り過ぎる。先人達は何事も無かったように次から次へと熱い扉の向こうへ消えてゆく。そんな大人達を横目に、私は膝を着いて幼き彼と目線の高さを合わせて体を拭きあげながらその意味を丁寧に教える。

熱い扉の向こうへ誘う。
彼を迷う事無くひな壇の最下段に座らせ、私はその直ぐ後ろ一段上に。座って直ぐに息子の頭に濡れタオルを掛けてあげる。耳元で「全然違うだろ?」と。既に顔全体が紅潮しつつある息子が軽く頷く。
頭上の12分計を指差し具体的な目標時間を伝える。4分。心拍数は上がるだろうが、そのリズムに合わせるかのように時計の針もどんどん進むから、息子も多少は安心したようだ。

約束の時間はあっという間に来た。今日は全ては彼が基準。彼にそれを告げると一切迷いのない表情で力強く頷く。
サ室を出た後は、動線の良いシャワーと水風呂。給水機も目の前にある。
ぬる湯のシャワーでしっかり汗を流してから、深くて広い水風呂へ。デジタルの水温計は18.5℃を示す。私が先頭する。後に続く彼に迷う隙を与えないためにも、一気に広い浴槽の奥まで突き進み、端にたどり着くや否や首までしゃがむ。私が振り向くと既に彼も首まで沈めていた。作戦成功。

(②へ続く)

  • サウナ温度 50℃,90℃
  • 水風呂温度 18.5℃
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