まほろばの湯 湯親館
温浴施設 - 栃木県 那須郡那珂川町
温浴施設 - 栃木県 那須郡那珂川町
「熱くしておいたぞ、入れや。」
サウナ、水風呂後に外気浴休憩をしようと露天エリアに来た私に、常連おじさんが声を掛けてくる。
「サウナの(熱)冷ますんでー」
と返すと
「そうけぇ」
と返事をして立ち去った。
もう、何回このようなやり取りをしただろう。
「体冷えっぺ」
「こっちこいや」
「あったまれや」
外気浴で気持ちよくボーっとしているところを遮るように声を掛けられることが多い。
至福の時間を邪魔されたくない。
だが、心配してくれている常連さんに「声を掛けないでくれ」なんて言うのは無粋だ。
どうするべきか悩み考えた昨年、露天風呂中央に鎮座する岩の上に座り、瞑想スタイルで休憩することを編み出した。
まるで仏道修行中の僧侶だ。通称「仏陀スタイル」
客観的に見るとパッと見ヤバい奴。それが狙い。
想像してほしい。露天風呂の一番目立つ岩の上で、全裸で瞑想をするおっさんを。
拝むか、怪訝な顔で遠巻きに見るかの二択だろう。
だが常連さんには全く無意味だった。
「風邪ひくぞ。こっちこぉ(い)」
この常連さんに信仰心や畏敬の念はないのだろうか。。
そういえば、腰痛でこの温泉に来はじめた頃、電気風呂の入り方を指導してきたのもこの常連さん。
常連仲間との世間話は当たり前として、新しい人や見かけない人にも、わりと喋り掛けている。
訛りは強めで滑舌も悪いので、喋り掛けられても聞き取れず、困惑している若者を見かけることもある。
他にも様々な常連さんがいて、賑やかだし、コミュニティも形成されている。
狭いサ室と狭い水風呂。外気浴が出来るとはいえ、石のベンチか岩に座るくらい。常連さん達は賑やか。
サウナを楽しむには恵まれているとは言えない。
ある意味田舎の日帰り温泉のサウナの王道と言えるかもしれない。
まほろばの湯とはこんなところ。
だから最高だ。
サウナ:12分 × 1 8分×1
水風呂:1分 ×2
休憩:5分 × 3
合計:2セット
男
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