里の森 森のゆ
温浴施設 - 北海道 北広島市
温浴施設 - 北海道 北広島市
この2年ですっかり老け込んだ気がする。
行動範囲がすっかり狭くなってしまった。無謀な挑戦に二の足を踏むようになった。
たが、私にはやらなければいけないことがある。それが冬の森のゆへのルートのロケハンだ。
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あれ?
脚が……
パンパンだぞ?
体が汗だらけだぞ?
今、北海道は氷点下の世界だぞ?
帰りたい。俺、帰りたい。
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気がついたら1年ぶりの森のゆ。私の体はすっかりなまくらになっていた。だが、その間も森のゆはコロナ禍の中、進化を続けていた。
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サウナ室の灯りがかつてより暗くなっている。
私は裸の人間しかいない空間に明るさや健全さを求めていない。暗さが輝きをもたらす場所がある。
見えないからこそ、より深く見えるものがある。
夜の森のゆのサウナ室に入るとそれがよくわかる。
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暗闇は極上の外気浴を味わえる露天風呂にも広がっている。
目の前に広がる森の奥はもはや何も見えない。だが、見えないだけでそこにはたしかに生命がいる。
テン。リス。エナガ。キツネ。シカ。
暗闇がより鮮明に生命の息吹きを浮き上がらせる。
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「見えないものを見ようとしてるのかい?」
あまりの寒さに露天風呂に入っていた私に、私の天体観測がふいに話しかけてきた。
そうだ。森のゆでは、よく私の私に話しかけられるんだった。
「森の奥には見えない『何か』もいるんだよ」私の天体観測が怖いことを言い始める。
「『やみくろ』みたいなもの?」と私が聞く。
すると「なんだよ、『やみくろ』って!俺の知らないことを知ってること前提で話すなよ!」と強めに叱られた。たぶん自分以外の作品の話をされるのが嫌だったんだろう。
感情的になったのが照れくさかったのか、私の天体観測は縮こまってうつむいている。
「まあ、あれだよね。夜は望遠鏡を使って夜の天体観測といきたいもんだね」
そういうと私の天体観測はニヤニヤと私を見つめていた。困ったら下ネタで何とかしようってところが私の天体観測のダメなところだ。
「お互い寄る年波には勝てないみたいだね」
そういうと私と私の天体観測はうなだれてしまった。
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というのをハンモックの上で書いています。今、外は真っ暗です。
私はこんな暗闇の中を自転車で15キロ走れるのでしょうか?
雪道に気をつけることにします。やみくろにも気をつけます。
久々のサ活は冒険しすぎ!冬の自転車心配!夜の森は怖いですね。私、ハルキ先生の本はやみくろの出てくるあれが一番好きです。
さすが札幌でもっともハードボイルドワンダーランドに近いだけありますね!ファットバイクは冬でもOKです。エンジンさえしっかりしていれば。
往復3時間かかりました。遅くとも午前中に出ねばやみくろのエサになってしまうことがわかりました。
近々連絡します♪
やればわかります!やればわかるんです!
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