千成湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
きょうりゅうさんが今日も私を待ってくれている。それだけでも裸になりがいがあるというものだ。1人ぼっちで裸になるよりよっぽど健全だ。
一糸まとわぬ姿で浴室に雄々しく進む。
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水です!ジャバ―
水です!ジャバ―
水です!ジャバ―
思わぬ歓迎の声に胸がつまる。この気持ちは何だろう。目に見えないエネルギーの流れが大地から足の裏を伝わってくる。
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体を清め主浴へと進む。主浴の循環は今日も絶好調だ。ふと見上げると女湯と男湯の間の壁に透明タイルでハートマークがデザインされている。
男女の間には隔たりがある。それは互いに越えることはできない。それは2人にはどうすることもできない。しかし、気づきにくいだけで、そこには心がある。たしかにある。
これはそのメタファーに違いない。
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湯だった体をちんちんのバイブラ水風呂で冷やす。
カランで休憩を取りつつ、寝湯の壁を見る。循環は今日も絶好調だ。
そして、また気づく。壁にたこさんがいる。まあるいおめめとまあるいお口。
まあるいおめめは脱衣所を見ている。まあるいお口はずっと「う」の口だ。それをぼんやり見ている私の口も「う」になる。
たこさんとおじさんは2人で「う」とつぶやいている。
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今、サウナは4人まで。
熱い。カラカラタイプ。演歌。そして、また水風呂。
くりかえされる諸行無常。よみがえる性的衝動。
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キマリにキマったら、電気風呂に入る。千成湯の電気風呂にはブランカがいる。びりびり。ばりばり。
「うおっ、うおっ、うおっ」
思わず声が出る。寝湯に入っている紳士がちらっとこっちを見て笑う。「気にしてませんよーだ」と思わせるために顔をつーんと30°上に向ける。
そこにあるのは
サ。
みまごうことなき
サだ。
気がついたが最後。私たちはそこから目をそらせなくなる。
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誓って言うが私はよくない薬は飲んでいない。いけない葉っぱとも関係を持っていない。
ただ気持ちよくなるしゅわしゅわした何かを飲んでいるだけだ。
千成湯に行けばわかる。
行けば、きっと私が書いていることがわかるはずだ。
たぶん。
きっと。
おそらく。
めいびー。
久々だー!生存確認完了
ウオー! 「サ」が何か、わかりに行きたい!のですが 酔って、コケて、しばらくおあずけとなっちゃいました〜。社会人として反省ポーズです。 復活したら千成湯から社会復帰に臨みます!
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