ととのいを求めるな

#サウナ
セルフロウリュができるサウナ。サウナ室の広さは狭く、3人くらいで満席になる。あえて二段席にしているのは、なぜだろうか。座ると天井までの高さは、握りこぶし2つくらい。

滋賀県内では珍しくセルフロウリュができる。室温は80℃。水桶から柄杓を使い、丁寧にかけていく。サウナ室が狭いせいか、あっという間にロウリュに包まれ、体感温度が急上昇する。

熱波が好きなサウナーの大好物だろう。暑い。熱い。いい。最初ロウリュをする前は、サウナ室がぬるく感じた、だが、こういう使い方をするサウナなら納得。

サウナ室内は、薄暗く、テレビも音楽もない。ただ座り続けるのみ。だが、ロウリュをするとき、ほんの少しだけ、コミュニケーションが生まれる。大した会話はしない。でもこれぐらいでいい。この距離感がいい。

角にビフィタが吊るされてる。この薄暗さと合わせて、少しフィンランドを感じさせてくれる。天井の低さもそれを狙っているのかも。

#水風呂
伊吹山の伏流水を使った天然の水風呂。2つ、釜風呂が並んでいて、トボンと、ひとりじめ。水温は18℃くらいだろうか。信楽焼きの、釜風呂の、肌さわりが優しくて良い。2つならんだ水風呂、2つの間を隔てる壁、これがあるから集中できる、一人になれる。

吐水口は、ヒノキで出来てる。檜の香りが鼻をくすぐる、水が流れる音と木の香りでリラックスが加速する。


#休憩スペース
大浴場の内風呂に、どこでもよく見る、いわゆる整い椅子が2つ。水風呂からすぐ近くにあるので、それがまたよい。

露天風呂スペースに、インフィニティチェア、完璧を狙うなら、これを使うのはアリ。だけど寒いときは風邪を引くかも知れない。

琵琶湖の近くだけあり、風が入ってくる。これ、いい。

#サウナ
室温110℃という圧倒的なドライサウナ。なかなか攻めてくる。小さい頃親父と入った、鼻の奥が焼けるような、あの感じ。乾いてる。皮膚がヒリヒリとしてくる。しかし、いつの間にか、汗が吹き出し、肉体が乾きを自主回収している。

ほどよく温まった、そう感じる、しかし、もっと、もっと。サウナ室の中には、そんな気持ちの高ぶった男ばかりがいる。

限界に近づき、外に出る。糸が切れる。


#水風呂
圧倒的な透明。いろはす。少し水質は固めか。大垣は水の都、地下水が豊富なまち。水風呂の温度は14℃か、もう少し下か。水風呂とお湯風呂と、サイズが同じくらい。4畳半くらい。水が滔々と流れる。豊富さがいい。5人くらいで入っても、足が伸ばせる。水量が多いので、温度が上がらない。これはいい。


#休憩スペース
ととのい椅子はない。洗い場のポリプロピレンの椅子を借りて、座る。壁も少ない。あっという間に整う。めまいにも似た感覚で、眼球がバックリフトする。

3セットする。すべてで整う。